仕事ができない人の特徴

By: Bùi Linh Ngân

いつも飲みに連れて行ってくれる人生の先輩たちと久しぶりに飲んだ。自分の印象だと、マネージャとかをやっていると答えがない問題が多い。だから、先輩マネージャの話を聞いて学ぶのは、僕にとってとてもためになるプラクティスでもある。今回、その場でふと聞いてみたのが、「仕事ができない人の特徴」について。前から共通点がある気がしていたテーマだ。

できない理由はまとめやすい?

前職で将来の技術動向に明るい人がいた。彼は外部でも話したりしていて、よくこんなことを質問されるらしい。

次はどの技術が成功しますか?

それに対して、彼はこう答えているそうだ。

成功する理由はわからないけど、失敗しそうな理由は話せる

この回答はたしかに的を得ている。成功する方法がわかっていれば苦労はない。ただ、失敗する理由を考えられるのであれば、逆説的に失敗を避けられるかもしれない。

だから、今回、「仕事ができない人の特徴」を考えた。そうすれば、同じく逆説的に、自分だけでなく、部下がいるなら部下であったり、チームにいるならチームメンバーに対して、失敗を避けて成長する環境を作れるかもしれない。

1. 自己評価が高い

定期的に僕はこの記事を読み返している。

実力以上の給料を受け取っている時、気をつけるべきこと

昔、関東で働くことになったときに(僕は生まれも育ちも大阪)、親父から「背伸びして歩き過ぎるな」と言われた。ときには背伸びだったり、ちょっとジャンプするのも大切かもしれないが、ずっとやるのは辛いものだ。「身の丈にあった行動をすること」と「身の丈をきちんと測れること」は、成長する上でとても大切かもしれない。

逆にこれができないと、成長の機会になりえる貴重なアドバイスを受け入れられなくなる気がする。ときには自身も必要だと思うが、何事も行き過ぎるとよくないものだ。

2. すぐに他人のせいにする

たしかに、自分以外が原因になることもあり得る。ただ、ずっとそこを気にしていても、きっと問題は解決しない。誰かに投げた言葉は、巡り巡って自分に返ってくるものだ。

誰かのせいで困るのであれば、困らない方法を考えたほうがいい。また、そこで喧嘩になるなら、信頼関係を見直したほうがいい。信頼関係が気づけないのであれば、一緒に働かない方がいいと思う。

また、ふとおもったけど、他人を責めるというのは、周囲を気にしすぎるということかもしれない。

3. ネガティブに考えてしまう

みなさんはどうなんだろう。自分の経験だけで言うと、できる人は基本ポジティブだ。どれだけつらい状況でも、自分自身でモチベーションをコントロールして進んでいく。昔、尊敬するマネージャがこんなことを言っていた。

マネージャになるとなかなか褒められないから、自分でモチベーションをコントロールできるようになっておけ

また、鈍感力やスルー力も大切なスキルだと思う。

おわりに

ここまで書いていて思ったのだが、ここでいう「仕事ができない人」には2パターンあるのではないか。

ひとつは、スキルがない人。新入社員とか、キャリアチェンジした人がこれにあてはまる。もし、やりたいことがあって、そこにむけてスキルをつけようとしている人がいるならそれもあてはまるだろう。「スキルがない」というと悪いイメージを持ってしまうが、一概にそういうわけではないと思う。

ふたつめは、まだまだパフォーマンスを発揮できそうなのに、なぜか出ない人。これはとてももったいないので、近くにいる場合は本当になんとかしたくなるものだ。もしかしたら環境が悪いのかもしれないので、場所を変えると急に勢いを増すタイプもいるだろう。

あとは、「仕事ができない」ではなく、「成長できない」とも言えるかもしれない。そもそもが継続的に成長するのがしんどい時代。あきらかに「やればやるほど」から「何を成し遂げるのか」が問われている。

まったくもう、明日は我が身なのだ。