新人研修でアジャイルとマシュマロとサービス開発の話をしました

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新人研修での発表を依頼されたので、アジャイルとマシュマロとサービス開発の話をしました。資料は、SlideshareSpeaker Deckに公開しています。英語での発表だったため、資料では適当な英語を使ってます。ご了承ください。 今回は、エンジニア採用以外の方も多かったので、開発の話だけではなくビジネスの話やチームビルディングの話を交えた内容になってます。

リーンスタートアップ

巷で話題のリーン・スタートアップですが、発表のフィードバックを聞いているとエンジニア以外の方にも面白い内容だったようです。個人的にはAgile Japan 2012で聞いたCookpadさんの事例がとても面白かったので、MVP(Minimum Valuable Product)の説明のところで紹介させて頂きました。MVPについてはせきぐちさんのスライドの説明が素敵だったので「実験を実行するのに最低限必要な製品」を使わせていただいています。

マシュマロチャレンジ

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photo by My Boss

今回の発表では持ち時間が2時間あり、「さすがに2時間英語で一方的に話すのはキツイよね」ということで、ワークショップとしてマシュマロチャレンジを実施しました。マシュマロチャレンジについては以前ブログで書いたことがあるのですが、気づきの多いワークショップです。 マシュマロチャレンジで紹介されているインクリメンタル・イテレーティブなアプローチは、僕の周りのサービス開発でよく見かける光景です。そして、どのプロジェクトもマシュマロ(製品自体や制約・トレードオフの暗喩だと思っている)を持っており、チームのコラボレーションだけでなくどうリスクを回避するか?をマシュマロチャレンジで体験することができます。 人それぞれ夢や目標は違いますが、組織で働く限り共通のマシュマロを持つことが多いです。チームはともに高いタワーを作ることを目指し、その先端にマシュマロをのせようと努力します。アウトプットの量よりも、リリースまでの一連の流れをより早くしていくのが、俗にいう「生産性の向上」なんじゃないかなと思うのです。 そして、時代の流れについていくにはどうすればいいか?そこで、ケント・ベックの「変化を抱擁せよ」という言葉と、ケントママが彼に伝えたという「車を運転する方法」の話をしました。ケントママは偉大。 Manifesto for Agile Software Development
最後に、アジャイルマニフェストの4つの価値を、我々のコンテキストに合わせて紹介させて頂きました。当たり前のことだからこそ、エンジニア以外にも伝わりやすいはず。 今回の発表では、「サービス開発」についてあらためて考えることができました。もうちょっと考えを整理して、それを実現したらまた考えてみようと思います。

まとめ

マシュマロタワーの様子はFacebookページ「Rakuten Technology」で共有されています。300人で実施したマシュマロチャレンジはなかなか面白かったので、またどこかの勉強会で共有させていただこうと思います。 毎年、彼らのような若者が入ってきて会社を活気づけてくれます。彼らにとっても毎日会社に来るのが楽しみになるような、そんなサービス開発がしたいものです。そういうマシュマロをどでかいタワーにのせなきゃ。