二日目もデブサミ2011参加しました。
本日参加したセッションは3つ。
- 【18-C-1】なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか ~未知なるソフトウェアに形を与えよ~
- 【18-A-2】次世代ジオロケーションサービスの開発手法
- 【18-A-3】スマートフォン向けソーシャルアプリケーション開発の現在
【18-C-1】なぜソフトウェアアーキテクトが必要なのか ~未知なるソフトウェアに形を与えよ~
- ソフトウェア製品の品質 第1部 品質モデル
- 利用時には利用者によっていろいろな味方がある
- プログラマの視点だと、最近では、クラスをテストする形ではなく、インスタンスをテストする形になってきている(UT、自動テスト)
- アーキテクチャとは何か? 基本は分割と統合
- 様々な人のビューポイントは異なるため、それらをつなぎ矛盾なくモデリングしたものがアーキテクチャ
概念がまだわかりにくい部分があるのだけれど、とても整理されていてすごくわかった気がしている。
- マネージャとは「物事を正しくする」
- リーダーシップとは「正しいことをする」
- アーキテクトの記事よりも、PMの記事のほうが多い。PMは、火事場に飛び込んで何とかした・・といったヒーロー像があるが、アーキテクトは「そもそもそうならないように」するので、PMのほうがモテるのかも
- 正しい方向に進めるのではなく、調整しながら真っ直ぐ走る by 母ケント
- どのようにつくっていくかを考えると、「プロセス>構造>つくりたいもの>要求」と要求にいきつく
- プロセスはガントチャート、構造はWBSにあてはまるはず
- アーキテクチャ設計をしながら、実行と調整という形。アーキテクチャ設計部分はアーキテクト、実行と調整はPM
- アーキテクチャが安定するとマネジメントが安定する
- 最近では、同じアーキテクチャを使いまわすより、新しい技術で作り直したほうが効率的になる場合がある
- Ajaxなどが難しい部分。テストがしにくい技術にはリスクがつきまとう
このあたりの説明で、アーキテクトとPMの役割が見えてきた。「ソフトウェアアーキテクトがいないと計画を立てられない=何をしていいかが分からない」というのは、逆に考えると、ソフトウェアアーキテクトなしの計画づくりは危険ということだろうか。
WBSを作るときに、PMとアーキテクトが一緒につくるほうがいいとのこと。また、「マネージャ作ったWBSからモノを作っていくのはフレームワークアーキテクト」というのもわかりやすい。一番印象に残ったのは「アーキテクトは父、マネージャーは母」。身近に母キャラの先輩がいらっしゃるのであとで共有。
- アーキテクトは中立であり誰の味方でもない。その立場でバランスを取る
- チーフアーキテクトの場合は、販売台数まで考える必要があり、全世界にアピールしてまわるという
- スクラムやDDDで使うことと作ることをつなげることができる
- マネジメントとしてのスクラム、アーキテクチャ設計としてのDDD
感想。
@yusuke_arclamp さんの発表はいつも面白い。そしてすごく面白くて、言語化出来ていない部分が整理されていく。毎度毎度ですがすばらしい。
【18-A-2】次世代ジオロケーションサービスの開発手法
- 国内の店舗は1/5が一年で入れ替わるため維持が困難。しかし、正確な情報も求められる
- TextでもMapでも、IFがかわっても探されるジオロケーション情報は似ている
- 探されるのは、やはり建物ばかり
- YOLPは情報基盤。情報を入れることも取り出すことも可能
- みんなで見れて、みんなで使える
- 今は1100万レコード
感想。
位置情報にもとづいたメディアとして使えそうなAPI。Googleプレイス、foursquareなどいろんなサービスがあるけれど、まだどれが最強!とまで入っていないイメージ。そんな中、Yahooさんはプラットフォームを用意し、情報を集めようとしている。とても機能豊富なプラットフォームなので、今度いじってみる。
【18-A-3】スマートフォン向けソーシャルアプリケーション開発の現在
Andoroid、iPhoneといったアプリケーションの今を語るセッション。情報量がすごかった。いつ調べているのだろう・・・。
- 年末のAndroidアプリは、去年のパソコン並みのCPUを積んでいるという。すごいスピードでスペックが上がっている
- 今年一年がいろいろなわかれめになりそう
- ゲーム要素のあるソーシャルアプリがトレンド(4sqなど)
- アーキテクチャ比較の図が素晴らしい
- GreeだとWebの更新が多いので、ネイティブアプリでWebをくるむかたちで作っている
- Titaniumを使えば、Web技術でネイティブアプリを作ることができる
- PhoneGapを使えば、Web技術でAndroid、iPhoneといったアプリを作ることができる。すごいな
- Webに特化したものだとjQuery Mobile
- クロスプラットフォームのデファクトがないので、今後の動向を見ていく必要がある
- アプリのマネタイズについては、ダウンロード型から、アプリ内で課金>定額課金といろいろ増えてきた
- 長期に考えるとHTML5だが、短期をみるとネイティブアプリがよさそう
@naoya_itoさんの発表をはじめてきいたけど、面白かった。ソーシャルアプリユーザしかない僕でも、作りたくなってきたもの。
今回は、ボリュームのある情報提供だったけれども、まだ「これきた!」というのがない状態でも、いろいろなTryをリリースしているGreeのエンジニア力を感じた気がする。