知ってると思うことをあたりまえのように語る「夢をかなえるゾウ」

知ってることと、理解していることは違う。そして、理解していることと、できることは違う。

PMの研修で一番印象に残った言葉だ。どこかで聞いたことはあるが、あらためて研修で目の前にして、それを考える時間の重要さを感じ、この研修のすべてがここにあるのではないかと感じた。

少し前にちょっと話題になった本。昔、著者の水野さんがTVにでていて、「こいつおもろいなー」と思ったので、読んでみることにした。

この本は自己啓発本でありながら、たんたんと当たり前のようなことを語る。「靴を磨け」「人に感謝しろ」などなど。しかし、それを実際に行動に移す人間は少ないという。なぜなら、大抵の「あたりまえのこと」は「面倒くさいこと」でもあるからだ。

自分がこうするて決めたことを実行し続けるためには、そうせざるを得ないような環境を作らなあかん

有言実行という言葉を最近考えるようになったが、「俺がやる」と宣言することは、このような「やらざるをえない状況を作りだすこと」に似ている。だからこそ「有言」であることが重要であり、「実行」することがさらに重要になる。

しかし、それだけで終わらないと考えた。

言ったことを実行に移し、成果を出す必要があるのがビジネスというものではないかと思う。よって「有言実行実現」しなければ、「オオカミが来たぞー」というのと同じようなレベルに落ちてしまう。

「夢をかなえるゾウ」にもあるように、「お金は人を喜ばせてもらえるもの」だとすると、働いてお金をもらうという土俵で戦うのであれば、実現した結果もそうあるべきになる。結果、重要な要素として「準備」と「覚悟」が立ちはだかる。準備は万端か?覚悟はできているか?

「夢をかなえるゾウ」は、有名なビジネス書であったり、偉人の言葉であったり、マニュアル本マニアである著者がうまくまとめた習作の物語になっており、わかりやすい口調で読み手に語りかける。

そしてきちんと、世界の楽しさまで伝えることができている。