映画「SICKO」 日本人は声をあげることができるのか?

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今回はアメリカの医療問題をテーマに挙げたムーア監督。前作、華氏911でドキュメンタリー映画のすごさを実感したが、今回は監督としてまた進化したことを証明するような映画だった。
保険に入れず多額の医療費に苦しむアメリカ国民。医療費は保険会社と役人に搾取され、病気に苦しむ人たちは死んでいく。ついにはお金の払えない病人は、病院によってタクシーに乗せられ捨てられる。
これは我々人間がやることなのか。
「うばすて山」という話しがある。老人は役に立たないという理由で山に捨てるという話だ。最期には老人の知恵によって、その風習はなくなるという結末だったと思う。
日本の医療政策に対して、僕の母親が「老人は死ねということか」と言っていた。これは多分その通りで、弱いものを救う正義なんてものは、今の時代はやらないのだと思う。「強いものが勝てる」ようになってしまったからだ。
それはそれで自由といえるのだろうが、バランスが悪すぎる。小学校の道徳で「強くないと死んでしまうからがんばってね」って教師が教えてくれるならまだしも、暗黙の了解で世の中は進む。
僕は弱い人がいるなら「強くなれ、あきらめるな」と言いたいし、助けを求められれば助ける。強い人をたたいて喜んだりできないし、弱い人をねじふせたりもしたくない。
ただ、平等であればいいと思う。
毎度のことだけど、これはアメリカの問題、対岸の火事ではない。歴史的な大勝をした自民党が、歴史的な大敗をしたように、日本人の意思は本当に流されやすい。フランスのようにデモで意思を伝えるようにもしないし、僕もデモに参加したことがない。
「フランスは国家が国民を恐れている。しかし、アメリカは逆で国家が国民を支配している」
一番印象的だった言葉だ。それでは日本はどうだろう。国家に支配されているという実感ないが、日本人は従順だから、国民を無視して物事を進めるのは得意だ。
これは、支配されているのではないかな。
僕にできる行動はなんだ?
シッコ 公式サイト
臼木のうばすて山