黒い魔法とコッペパン – 森 絵都 「永遠の出口」より

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もういいや、とふいに思った。

小学生のとき。給食で「らっきょう」がでたことがある。しかし、僕は勿論、友達にも大不評だった。しかし、小学生の時の給食というものは「絶対に食べきらないといけない」という暗黙のルールがある。どんなにまずい食事もたべきらないといけないのだ。そのときは先生が一言こういって終わった。

「先生、らっきょうがきらいだからみんな残していいよ」

これを聞いて僕はなんともいえない気分になった。

高校生のとき。僕は刀根山高校という学校だったんだけど、物理の先生が異常だった。生徒を「おまえら」といい、テストなどは表向けてくばる。ここまで偉そうな人間は、今までもそういないと思う。

ある時、テスト返却のとき。いつものように名前を呼びながら、先生は表を向けて配っていた。みんなはあわててとりにいくんだけど、僕はどうせ30点以上取ったことがなかったので、気にせずにのんびり受け取りにいった。ちなみに物理は完全に捨てていたので、30点はすべて選択問題だったな。

すると先生は僕の答案を捨てるように渡してきたので、答案をくしゃくしゃに丸めてポケットに入れた。それをみた先生は、何かを言おうとしたんだけど、僕はそれを察知して「それ以上言うと殺すぞ」というメッセージを目で送ってみた。もう精一杯に。
するとどうだろう。先生は結局なにもいわなかった。

すなわち、死ぬ気になればなんでもできるということだ。そして、偉そうな人間ほど、よわっちいものなのだと。これは相手をバカにしているんじゃなくて、偉そうにするなら真剣にやれという意見だと思う。

何をするにしても、真剣にやらないと相手に殺されてもしかたない。相手が真剣かもしれないんだから。