世界の中心で、愛をさけぶ

感想おまちしてます!

daipresents2004-04-30
36時間の箱舟
中章:2日目
これまでに感じたことのない朝を迎える。
いいようのないけだるさ。
幻のような時間。
目が覚めても何も変わっていないことがうれしかった。
時間は止まらない。
どれだけの言葉でつないでも、それはとてもはかなく弱い。
何回確認しても、たりなかった。
それほど深い痛みだったことを知り、
それを知る喜びと悲しみに気が付いた。
今がその時かもしれないと思ったのは、
決して間違いではなく、真実だといえた。
「世界の中心で、愛をさけぶ」
試写会会場:中野サンプラザ
席数は1000を越えているだろうか。
座席はそれほどいいものではないが、
ちょうどいいスロープから見るスクリーンは
快適だったといえる。
試写会でここまで行列ができていたのは初めてだった。
話題の本が映画化されたのだから、あたりまえのことかもしれない。
少し早くつき、待っている間に眠気が襲う。
しかし、その体の抵抗は劇場に入ってかき消された。
サクとアキ。
二つの星は決して離れることもなく、
今も生き続けている。
大切なものを無くした喪失感。
きれい過ぎるストーリーは、今の僕には痛すぎた。
なによりも、この映画は原作を埋める答えとして作成されたらしい。
一番は森山未來の演じるサクだった。
彼の演技をどうこういうつもりはないが、
若き頃のバカな日常。
彼の純粋なまでにバカな姿に、涙があふれてしまった。
2人はずっと戦う。
戦う、戦う、戦う、戦う。
男はなんでああいう風に泣くのだろうか。
なんでたまらなくなるのだろうか。
映画の終了後、少しの拍手が起こった。
きれい過ぎて怖くなる。
映画を見た後は、何か感想をいうことが全然できなかった。
世界の中心で、愛をさけぶ
世界の中心で、愛をさけぶ
ISBN:4093860726
ゆっくりと電車にゆられ、見慣れてきた風景を
だまって眺めていた。
この電車が目的地についても、
時間は決して止まらないことを認めたくなかった。
誰もいない部屋はとても寂しく見える。
破片集めるように、空間を見渡した。
すっかり暗くなった窓を眺め、最後の言葉を捜した。
たしかオペラ座の怪人だっただろうか。
「地獄の業火に焼かれながら、それでも天国に憧れる」
その言葉の意味が痛いほど判る気がする。
胸の痛みは消えない。
恐らく一生消えないのだろう。だんだん忘れていくのだろうか。
それがとても寂しい。
時間の進む先は見えない。
つながっていた時間が止まるのだろうか。
かすかに不安を感じながら、ベッドで殺風景な天井を眺めた。
そして、かなわぬ夢と知りながら、
天国を想像する自分がいる。
胸の痛みと懐かしい香りを抱きながら、
明日を夢見て眠ろう。