前回、インストールまで終わったので、使い方を考えながら調べてみる。僕は認定スクラムマスターではないので、間違った認識があれば教えてくれるとうれしいです。
その前に、最近日本語化ファイルを作ってくださったかおるんさんのロケールファイルをRedmineのBacklogsプラグインを使ってみた via かおるんダイアリーからGet!
プロダクトオーナーとして使う
まずは、Redmine Backlogs :: Usage Product Ownerを参考に、プロダクトオーナーとしてのRedmine Backlogsプラグインの使い方を調べてみる。プロダクトプロダクトオーナーの役割についてはこちらを参照のこと。下の図でいうとプロダクトバックログの整備がメインの運用となる。
Scrum Process via Lakeworks in the Wikipedia
プロジェクトメニューのBacklogsをクリックするとMaster Backlog画面なり、この画面で様々なチケット運用を行う。Backlogsではプロジェクトをリリースとして扱うことになるみたい。全てのスプリントがCloseしたらリリースとなり、次のプロジェクトに進むイメージ。(もちろん一つのプロジェクトでがんばる作戦も使える)
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画面の右側がProduct Backlog。「New Story」からストーリーチケットを作り、スプリント(バージョン)もここから作成できる。ストーリーを作るときは、顧客側と相談しながら優先順位を確認し、持ち帰ってチームと相談してストーリーポイントを付けるか、チームにつけてもらう運用が推奨されている。
画面には「優先度」がないが、Backlogsではチケットの順番を優先順位としている。つまり「High」「Low」といった分け方ではなく「上に行くほど優先順位が高い」ということになり、細かい優先順位をつけることができる。この画面を使ってプロダクトオーナーはプロダクトバックログを整理する。入力項目もシンプルで、顧客側にもわかりやすくていい。
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スプリント計画は、プロダクトバックログの一覧から、左にあるスプリントにストーリーをドラッグアンドドロップで移動するだけで可能。この画面を見ながらチームでストーリーを選択する運用になるのだと思う。また、BacklogsプラグインではRedmineのバージョンに開始日という項目を追加拡張しているため、開始と終了をバージョンで定義することができる。
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プロダクトオーナーはバーンダウンチャートでスプリントの状況を確認可能。このスプリントに特化した情報(レビューとかメモとか)はWikiをクリックしてRedmineのWikiに書きこむことができる。このプラグインではふりかえりや計画MTGログをWikへ記述するように促している。これ以外の項目はまた今度説明する。
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バーンダウンチャートの表示が謎。おそらくステータスを変えた時間なども見ているみたいなので、ちゃんと使えばきれいなバーンダウンになるのだろう。「ideal」は理想曲線。「points not accepted」は受け入れられなかったストーリー。「points not resolved」は解決していないチケット。これらはプロダクトオーナーなどにCloseを確認してもらうのだろう。
スプリントが終了したときは、プロダクトオーナーはスプリント内でCloseされたストーリーを確認し、受け入れを許可するかどうかを判断する必要がある。そして、Wikiにスプリントレビューやふりかえりのログを書き込み、スプリントをクローズする。そして、次のスプリントの計画をチームと共にたてる。
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Redmine Backlogsでは、プロダクトオーナが必要な操作が1画面にまとめられているのがとてもわかりやすい。そして、何よりも入力項目が最低限となっており、Redmineのプラグインというより、Redmineを使った新しいプロダクトのようなビュー。このビューと「ストーリー」「タスク」に分けたチケットによって、マネージャ層と開発層で確認する画面がきれいにわけられている。これなら、導入も楽にすすみそう。
気になったところは、スプリントのクローズ方法。いろいろ調べてみたが、Backlogsからは操作できないようで、バージョンのCloseがBacklogsの画面からできるようになれば便利そう。また、Macだからかもしれないが、ストーリーの入力を日本語ですると変換後のEnterでデータが反映されてしまうためストレスを感じた。
次はスクラムマスターの使い方を調べてみる。