柔道がレスリングみたいになっている。
ヨーロッパのほうが柔道人口が多いらしく、その結果か朽木倒しやもろ手狩り、肩車と「全然柔道じゃないじゃない」と素人ながらに思ってしまうことが多い気がする。
組み手の取り合いでちゃっちゃちゃっちゃやるだけとか、柔道ってそういうものなのだろうか?
アテネでは袖釣込腰とかがきいて、投げまくっていた印象があったが、そういう戦略がないと柔道が柔道らしい試合にならないのがとても残念だ。返し技とかで全体的な審判のレベルも疑ってしまうことが多いし。
だとすれば、日本の柔道を見せつけるために、あきらかな一本を世界に見せつけなければならない。「指導じゃないのか?」というリアクションをするよりも、そういう強さを身につけて、金メダルを取ってほしいなと思っていた。谷本選手が金メダルを取った。
みごとな一本だった。子供のように喜んで、畳の上を飛び回り、思い余ってコーチと泣いている姿に泣けた。
アテネの時もそうだったけど、谷本選手は本当にオリンピックが似合う。