正義の味方

感想おまちしてます!

僕の場合、自分が理解できないときにとても深く考えるようにしている。
大体が人間相手のジレンマだ。僕は短気な人間なので、なぜこの人はこんなことしやがるのか?といった内容を考えないと、勢いで自分でも止められないぐらいに激情する可能性がある。そうなった時の自分が怖いのだ。何をするのかわからないほど、怖いものはない。

さらに、僕はとてもしつこい人間だ。なので、理由を最期まできちんと理解できる内容で話してもらわないと納得できない。そして、思ったことはどんなに相手が不愉快な内容であれ、できるかぎり(とは思っているが・・・)はっきり話すようにしている。これはこれでいい点も悪い点もあるが、僕はこれでいいと考えた。なぜなら、相手に対する誠意があれば、たいした問題ではないと思うからだ。

この前、以下の内容をある友人に相談したときに「大ちゃんはその相手にいい人間になってほしいの?」といわれた。僕はある人間に対する理解できない行動について相談したのだが、人を改心させるために自分の考えを述べたわけではないと思う。

僕は理解できない人間がとても苦手で、できればいなくなって欲しいと思っている。できれば、関わりを持ちたくないのだ。しかし、相手が関わりを持ってくる場合、相手にはっきり理解させたい。「あなたを理解できない」と。

ようは、邪魔しないで欲しいのだ。僕はあなたを求めていないのだから。

■横浜市中区JR関内駅周辺 平成18年3月16日 18時50分頃

折り畳み傘を片手にカバンを片手に、足を引きずりながらしとしと降る雨の中を、駅に向かって歩いていく。足の痛みが気になり、ふと僕は足を止めて考えた。このまま自宅のある蒲田へもどり、救急病院を探すよりも、現在いる横浜市中区周辺で探したほうがいいのではないかと。

しばらく歩いていくと、近くに交番があることを思い出した。横浜スタジアムからランドマークへ向けて通る大きな道沿いに交番があったはずだ。そこで救急病院が近くにあるか聞いて、ついでに整形外科の先生がいるかどうかの確認の電話をさせてもらおう。

神奈川県警察加賀町警察署尾上町交番には「パトロール中」という緑の札がかかっているのが見えた。しかたない、どこか雨がしのげるところで病院に電話するしかないか。そう思ったとき、交番の横に雨合羽を着た警察官が3人(たしか3人だったと思う)いることがわかった。ちょうどパトロールに行くところだったらしい。あわてて僕は声をかける。

>ここから先は藤原の記憶を元に会話の内容を書くことにする。
>人の記憶はあいまいかもしれないが、
>ひどい目にあったときの記憶は鮮明なものだろう。

■尾上町交番 19時ごろ

藤原「おまわりさん、助けてください」
警官「・・・どうしました」
藤原「パトロールに行くところですか?」
警官「そうだけどどうしたの?」
藤原「忙しいところすいません。この辺りにある救急病院を探しているんですが教えていただけませんか」
警官「救急?また、どうして?」
藤原「ちょっと足を怪我しまして、痛みがひどいんで近辺で見てもらおうかと思ってるんです」
警官「この道まっすぐいった先にあるよ。桜木町のほう」
・・・警官はパトロールに向かおうとする。
藤原「すいません。道がわからないので地図を見せてもらえますか?」
警官「だから桜木町のほうにいったらあるって!」
藤原「・・・すいません。せめて駅の海側ですか?山側ですか?」
警官「山側にいったら病院見えるって」

僕はそのときとても混乱した。警察官をつかまえた時点で少し安心してしまったのが原因かもしれない。敬意のかけらもなく一方的でかつ高圧的な態度。僕は雨の中を桜木町へと向かう。

桜木町へ向かう途中。肝心なことを思い出した。警察官が言った病院に整形外科の先生がいるかどうかを確認しなければならない。どこかのビルの軒先に座り込み、緊急病院を教えてくれる電話番号に電話してみる。しかし、僕が知っていたのは東京都大田区界隈の案内番号だったため、横浜中区近辺の病院を照会してもらえる電話番号を教えてもらった。

あらためて電話をかけなおし、病院の電話番号を聞いたが、桜木町の緊急病院(後に調べた結果「横浜市救急医療センター」だと思われる)には整形外科の先生が当直していないらしい。僕の電話に対応してくれた方がおっしゃるには石川町の駅の近くに整形の先生が当直する病院があるらしい。僕は電話番号を控え、礼をいって電話を切った。

教えてもらった病院に電話すると、担当医がいるため今から来てもらっても大丈夫との事。少しほっとした。病院の場所を聞くと、石川町の駅のそばにあるらしい。石川町という駅の名前をどこかで聞いたことがあるが思い出せない。とりあえず桜木町までいって聞いてみようと歩き始める。

吉田橋交番 19時50分頃

目の前に交番が見えた。初めはとても不快感がこみ上げたが病院の場所を聞かないことにははじまらない。交番に入ると一人の警察官が奥から現れた。

藤原「すいません。○○病院と言うところを探しているのですが・・・」
警官「○○病院?それは石川町の駅のそばにあるよ」
藤原「石川町ってどのあたりですか?」
・・・警官、地図を出して説明する
警官「横浜スタジアムを少しいったところだね」
藤原「さっき交番で桜木町のそばにあるって聞いて歩いてきたんですが逆方向ですね」
警官「・・・」
藤原「すいませんが、個人的な質問をさせてもらいます」
藤原「さっき警官にひどい対応を受けたのですが、あなた同じ警官としてどう思いますか?」
警官「私からいうことはできないけど、緊急の事件があったんじゃないかな」藤原「目の前の足引きずって病院探している人間を邪険に扱うほどの事件があったのかもしれないのか。なるほど。よくわかりました。失礼します」

■神奈川県警察 加賀町警察署 3月24日 11時30分頃

とても晴れた日だった。松葉杖を使っていると雨の日が最も厳しい。今日は1週間ぶりに病院に行ったのだが、あと2週間はギブス&松葉杖の状態だという。合計3週間松葉杖。本当に大変なことに気がついた。

加賀町警察署にはいって、住民相談係に苦情を受け付けてくれる場所を聞いてみる。

藤原「すいません。警察官に対する苦情を受け付けてくれるところはどこですか?」
・・・警官、目を細めて僕を値踏みするように眺める。
警官「ここで受け付けますけど、どういった内容ですか?」
・・・先日の出来事の概要を伝える。
警官「わかりました。そこに座る場所があるので、そこでお話を聞きましょう」

「住民相談役」の人間らしい警官は、当時の状況をノートに内容を記入していく。ある程度話し終わったときに、僕はこう聞いてみた。

藤原「個人的な質問をさせてもらっていいですか?」
警官「どうぞ」
藤原「僕の話した内容が事実だとすると、あなたはどう思いますか?」
警官「私にはなんともいえませんが・・・」
藤原「みんなそういいますね。」
警官「・・・緊急の事件があったりしたのかもしれませんね」
藤原「緊急の事件・・・みんなそういうんですがどんな事件が当てはまるのですが?」
警官「例えば、極端な例ですが100メートル先に死にかけている人がいる場合などは・・・」
藤原「目の前に困った人がいても見捨てるしか仕方がない」
警官「見捨てるわけではありませんが、優先順位として後になるということです。」
藤原「緊急の事件ならば仕方がないんですね?」
警官「・・・そうとはかぎらないかもしれませんが・・・」
藤原「100メートル先に死にかけている人がいると仕方がないんですよね?」
警官「仕方がありません」

その警察官が言うには相談係の偉い人(彼は偉い人といっていた)が調べ、事実関係を明らかにして回答するという。第1報は電話らしいが電話では「いった、いわない」という無駄が発生するので、文書での回答をお願いした。

警官「文書となると難しいです。警察が文書を出すと言うのは大変なのです」
話すことがあまり上手ではない人だったので、以下の内容をはっきりさせることにしてもらった。

・なぜ、あのような態度をとったのか?
・緊急の事件があったのか?
・どんな内容であれ、他の対応方法があったのではないか?

*

警察官、市役所の職員などと話しているといつも思うのだが、これは文化なのだろうか?話しているととても不快な気分になる。いつも会話する人間と何かが違うのだ。なんだろうこの違和感は。

僕は初めに出会った警察官と別れたとき、絶対に歩いて病院に行ってやろうと思った。これは今も変わらないので、電車で席を譲ってもらっても断っている。そうなんだよ。目の前で血をドバーっと流さない限り、誰も助けてはくれないのだ。結局、雨の中3駅近く歩いたのだが、その間に足の痛みはまったくなかった。原因はよくわからないが、ここまで屈辱的な気分を味わったのは久しぶりで、頭に血が上っていたからだろうか。

もう少し若ければ、その理由で納得できたが、恐らく混乱していたのだろうと思う。困っている人を助けたりするのが警官の仕事だと思っていた。一番身近な「正義の味方」なのだ。しかし、その警官に裏切られるとは夢にも思っていなかった。

確かに、いつまでたっても敬語の使い方すらわからない進化しない警官も多い(今回であった警官すべて、敬語を使って話すことはなかった)。僕は彼らに職業に対するプライドなんてないと思っている。だから、こちらも敬意を持つ必要がないとも思う。

そうやって真面目に働いている警察官も信用を失っていく。そういう姿を見るのはとても滑稽だ。多分、死んで生まれ変わっても同じこをことするのだろう。

*

加賀町警察はちょうど僕が通う病院の裏側にある。中華街も近いことから中国の人が多い町なのだろう。警察署の正面に向かう途中、小学生ぐらいが書いたと思われる絵がかざってあった。子供と警官が手を取り合う構図。そこにはこんなメッセージが書かれている。

20060324_1131

「警察と協力しよう。平和のために」

コメント

  1. 三匹の蛙 より:

    結局のところ『官』ですからね。
    お役所仕事的なところはあると思いますが…
    許せませんね。偽善者め!

  2. だい より:

    「官」とよばれる人間たちは、必ず損をします。信用をあげることは並大抵のことでは実現できず、メディアによって信用はどんどん下がる。どんどん下がると書きましたが、多分もうないんだと思います。真面目に働いている優秀な人たちには悪いかもしれませんが、どうしようもない部分があります。悲しいことですね。