よいアジャイルコーチやスクラムマスターは自分のために質問をしない

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脱コミュ障を目指して、今年は国際コーチング連盟(ICF)のプロフェショナル・サーティファイド・コーチ(PCC)の勉強を進めているのですが、半年ぐらいの講座を受けて目についたのが「コーチは自分のために質問をしない」というものでした。

 

コーチはコーチングの過程において、常に好奇心を示している

ICFコア・コンピテンシーは、ICFが定義するコーチの能力水準についてまとめられたものです。基本的にICFがベースの講座は、このコア・コンピテンシーに準じた内容になっています。

リンク: ICF CORE COMPETENCY プロコーチの能力水準

コアコンピテンシーのひとつに「 5.2. コーチングの過程において、常に好奇心を示している(B 関係性をともに築く 05.今ここに在り続ける)」というのがあります。

コーチは好奇心を持つべきである。というのは誰もが納得する内容だと思います。相手のかかえる課題だけでなく、その背景に関して好奇心を持たなければ、クライアントとのパートナーシップを築けないからです。

ただ、この好奇心には注意する点があります。たとえば、好奇心を持ったコーチは、頭の中にたくさんの質問が浮かぶはずです。質問する前に、以下の質問を自分にぶつけてください。

その質問はクライアント(相手)のための質問になっているか?

もし、「家の片付けができない」悩みを持つクライアントが相手だとすれば、以下のような質問が投げかけられるかもしれません。

  1. あなたは家を片付けることでどうなりたいんですか?
  2. 何を片付けたいんですか?
  3. 家の状況は現在どうなっているのですか?
  4. 僕も片付け苦手なんです。いっそのこと片付けサービスを使ってみてはどうでしょう?
  5. 片付けたい部屋の広さはどれぐらいですか?

1は、未来を照らす質問です。将来どうなりたいかを探ることが、現時点の動機付けにつながるかもしれません。

2は、クライアントのための質問でしょうか? コーチの好奇心だけで質問しているなら、必要のない質問と言えます。

3は、現状を認識する質問かもしれません。ここから理想の状態へと進めば、現状とのギャップが明確になるかもしれません。

4は提案です。ICFのような純粋なコーチングが求められる場において、提案やアドバイスはNGです。

5は、クライアントのための質問でしょうか? 広さを知ることでクライアントの感情や考えがどう変わるかイメージできなければ、必要のない質問かもしれません。

このように、コーチングの世界では「質問が誰のためのものか?」が意識されます。クライアントのための良い質問が続くと、ゴールにはやく近づく可能性が高まるからです。

この内容は、質問を活動とするアジャイルコーチやスクラムマスターにも通ずるものがあるのではないでしょうか?

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