なぜならそれは、女優になっていい思いしてもすぐに掌を返したようにバッシングされるのがオチだし、今はまさかと思うような一流企業があっけなく倒産してしまう時代で、政治家ほど人にきらわれる存在はないからだ。
中学生のさくら。裏切ったことで親友をなくし、偶然であった智さんは心を壊していく。青春の影を美しく描いた長編傑作。
現在僕は、森絵都さんの本に夢中なのだけれど、この「つきのふね」はかなりきた。心を壊した人間というものに、違和感をとても感じてしまうんだけれど、それが当たり前に感じてしまう。
うまくいく場合なんてあまりないんだけろうけど、この小説のような結末は、僕にとって多分最高の結末だと思える。
その結末は、この長文を読んだ人間が感じることのできる最高のクライマックス。こんな綺麗な文章を、こんな形で読むことができるなんて思わなかった。
人より壊れやすい心に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもってるもんなんだよ。
そう信じようじゃないですか。

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住宅情報タウンズ! とやらをぶっこんでいきました。
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