さよならねえさん

感想おまちしてます!

ねえさんが結婚した。そして来月にでも会社を辞めるという。
うちの会社には「パートナー制度」というものがあります。入社から2年間、専属で先輩がフォローに当たるというものです。新人研修が終わり、5月のここちよい風の中、僕は自分の会社にとても辟易としていて、「こんなものか」と全部に見切りをつけていたのだと思います。
配属され、始めてねえさんを紹介されたとき。小柄なかわいらしいねえさんは、恥ずかしそうに、それでいて、「お父さんに子犬を買ってもらった時」みたいな表情をしていました。僕はフリーターをしていたりしたので、他の人より歳をとっていて、3年目のねえさんと同じ歳だということがわかり、今だから言えるけれど、うまくやれるのかな?と僕は不安でした。


豪快なねえさんはお酒がとても大好きで、初めて2人で飲みに行ったときに、決して負けるものかと思って飲んでいました。酔ってくるとニコニコニコニコしていて、僕の話を真剣に聞いてくれる姿がとても印象的だったのを覚えています。
初めての仕事はとても苦痛で、気分が乗らない僕は態度も悪く、うっとうしい先輩といつももめていた気がします。職場が気まずい雰囲気になったとき、ねえさんはとても寂しそうで、それを見ると僕もとても寂しくなった。ねえさんはとても優しい人で、隣に座っていると、すぐに感情が伝わってきます。そりゃ長い時間並んで座っていればそうなるよね。
ねえさんはウソをつかない人で、キャラクターが大好きで、最近ではタッキーに夢中になって、少し頑固で。初めて2人だけで仕事をしたとき、1日のほとんどを無駄話と真面目な話をして過ごして、時には意見が異なってぶつかったりもしましたね。それでも、いいものを残そうと2人ともがんばって、プロジェクトが大成功したときは、「あー今の仕事していてよかった」と思いました。
本当に、初めての仕事のときとは比べ物にならなくて、僕が考えていた「楽しく働く」という理想に一歩近づけた気がします。これはねえさんと仕事ができたからであって、見事なコンビで問題を解決できたからかなーなんて思いました。
仕事中に、僕がとても難しいことを聞いたとき、ねえさんは一生懸命答えてくれました。ときには「わかんないわよ!」というようなオーラがでているのがとても素敵だったです。「こういう仕事ってどうなんだろう」みたいなことや、めんどくさい人間関係とか、「大人の事情」とか。そういうものにとてもフラストレーションを感じる僕は、全部口に出すので、ねえさんは困ったことでしょう。
僕は、誰かに自分の考えを聞いて欲しいと思っている人間なので、一番近くにいたねえさんにぶつけていたのだと思います。ごめんなさい。それでも、ねえさんは一生懸命考えてくれて、時間がかかっても、自分の言葉で答えてくれました。
僕はそんなねえさんの姿を見て、「あーこの人がパートナーになってくれてよかったなー」と思いました。多分、ねえさんと出遭ってなければ、僕はきっと会社を辞めていたんだろうと思います。入社したときと変わらないまま、「大人ってめんどくさいなー」なんて思いながら。社会で働く自分というものがあるならば、大部分をねえさんが支えてくれたのだろうと思い、僕はとても感謝しています。
ねえさんから、結婚したこと、会社を辞めることを聞いたとき、僕はとてもびっくりしました。会社で働くこと=ねえさんみたいな感じで、ねえさんがずっといるものだと思っていたのでしょう。そして、僕はとても悲しくなった。「辞める」なんてことは本人の問題なので、僕はとくに感情を持たなかったのだけれど、大好きなねえさんが辞めるというのは、僕の中で何かが終わった気がします。
それは、親友とよべる友達とけんか別れしたときのような悲しさで、学校を卒業して希望に満ち溢れているのだけれど、これまで仲間と一緒に楽しく過ごしていたのに、今までのようにいかなくなるような寂しさです。
絶対に止められない。
そうなのです、絶対などこの世に存在しないと言うけれど、絶対に止められなくて、受け入れなければならないことがあるんだとすれば、「ねえさんが会社を辞める」ってことは、そういうものなんだな。なんかうまくいえないけれど。久しぶりにこういう気持ちになりました。
ある時、冗談で「僕はこんなへんてこな奴だけど、やさしいところもあるんですよ!」みたいなことを言った時に、ねえさんは真面目な顔で「わかってる」って言ってくれました。その時、僕は今にも泣きそうになって、本当にねえさんはやさしいなって思いました。ねえさんはとてもやさしくて、素敵な女性だと思います。
言葉で伝えることは簡単なのだけれど、いろんな思い出や、いろんな出来事を思い出しながら、ねえさんへの感情を言葉にしてみると、なんだか涙が出てきました。スキマスイッチの「奏(かなで)」とか、「レミオロメンの「3月9日」を聞きながら書いていますが、やばいですね。
その味はとても悲しいもので、とても寂しいものです。でも、幸せそうなねえさんを思い出すと、これも、僕の思い出になるんだなーと思って、とても素敵な出遭いと別れを迎えることができて、僕はとても幸せ者だなーと思いました。
そして、ねえさんから学んだことを、同じように誰かにできるようになりたいなと思いました。
僕はこれからまた普通に働いたり遊んだりして、ふとしたときにねえさんのことを思い出したりすると思います。たとえば、キティーちゃんやタッキーを見たときとか。変わっていく中、変わらないものがあるとすれば、ねえさんとの思い出のような、きらきらしたものは変わらないのだと僕は思うのね。
そういうものに支えられて人間は生きているのかなーなんて。

「さよならは別れの 言葉じゃなくて再び逢うまでの遠い約束」

という言葉を聞いたことがあります。また、どこかで逢った時に、恥ずかしがりやさんのねえさんだけれど「おのろけトーク」とか聞かせてくださいね。キティーちゃんとか、タッキーとか、マンガの話をしましょう。
さよならねえさん。
僕は心からあなたの幸せを祈っています。

コメント

  1. tak より:

    おひさしぶりです。
    自分も「ねえさん」の結婚&退職の話を最近聞きました。
    自分は既に辞めてますが、「ねえさん」がパートナーだったら、もう少し会社に残ってた・・・かもしれません。
    自分は、別れの時に「さよなら」という言葉を使わず「またね」と言うようにしてます。
    会いたくない人は例外ですけど(-_-;)
    それでは、またね(‘∇’)/

  2. ふじはら より:

    久しぶり。僕は「さよなら」という言葉がとても好きです。「はじめまして」という言葉よりも、いろんな思いがこもっているから。