放課後の巣 – 森 絵都 「永遠の出口」より

高校生の僕は、世の中が自分の思い通りにいかないのがとても許せなかった。今もあんまりかわらないんだけど、前よりも少しゆとりがある感じだ。アルバイト先はどこも楽しく、あるおしゃれな飲み屋では、忘れられない思い出があった。毎夜毎夜、一人暮らしの家で飲み明かし、学校にも行かず遊びほうけていた。しかし、歳の近い仲間たちといる時間はとても楽しく、いつまでもこのままでいたいと思う場所だった。

時の雨 – 森 絵都 「永遠の出口」より

両親の考えていることは、子供には決して理解できない。これは、あとになって僕が理解したことだ。もちろん、今もわからない。親と子は血でつながっている。これは素敵なことだと思う。しかし、親と子には境界線がある。親はこの気持ちを理解することなんてできないし、子供にも親の気持ちなんてわからない。

遠い瞳 – 森 絵都 「永遠の出口」より

”ま、こんなもんか” そのきっかけは単純なもので、今でも鮮明に覚えている。中学を卒業して高校に入ったとき、周りは群れからはぐれないように、グループを作ることで頭がいっぱいだった。そして、初めて話をするクラスメイトが、「ねぇ、どこの中学だったの?」と話しかけてきた。

黒い魔法とコッペパン – 森 絵都 「永遠の出口」より

小学生のとき。給食で「らっきょう」がでたことがある。しかし、僕は勿論、友達にも大不評だった。しかし、小学生の時の給食というものは「絶対に食べきらないといけない」という暗黙のルールがある。どんなにまずい食事もたべきらないといけないのだ。そのときは先生が一言こういって終わった。