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自動化はテスター撲滅の夢を見るか?JaSSTで語られたテストの未来、品質の未来 #JaSST

藤原:二人に聞きたいのですが、まずは大園さん。なぜ、コスト削減が消えてしまったのが教えていただけないですか?

大園:はい。まず前提の話をさせていただくと、私が今の会社でテスト自動化のチームを作ったのが約1年半〜2年前なんですけれども、まったくのゼロからスタートした感じでした。

当初は、手動のQAチームがいて、そこがものすごく細かく回帰テストだったり、新規機能のテストだったり、すべてをこうカバーしてくれているんですけど、そのコストを削減したいというのが一番の目的でスタートしました。

その中で、いろいろと要求が出てきて、コストも削減したいけど品質ももちろん担保したいし、いろいろな効果を狙った結果、全部中途半端になってしまうという大失敗を一回やらかしまして、そこで一旦ストップして、ちょっと歩みをとめて、「何からやろうか?」という話をして、まずは品質の担保からいこうときめて、あえてコスト削減をそのときはずしました

現在は、あるサービスにおいては90数%までリグレッションテストを自動化しているんですけれども、人的コストに関していうと、手動テストの工数はもちろん減っています。その分、自動テストのスクリプトを組むためのコストっていうのは増えてきているので、結果とんとんになっているというのが私のチームの現状です。

今はそれでいいかなと思っていて、次のフェーズでコスト削減をもしかしたら狙えるかもしれない。そのときにまた考えようっていう感じです。

藤原:そうですね。コストと一言でいえてもいろんなコストがあると思いますが、おっしゃっていた人的コストはたしかにとんとんというか、マニュアルでやってたことを自動化する人コストがかかるし、特に何かテストが減ったわけではないですし、逆にメンテなど増えたコストもあるのかなと。

ただ、作ったものを使いつづけられれば、さきほど話されたように、品質担保が終わったあとに、戻ってくるものは結構多い。これが自動テストの効果ですかね。

あと、根本さんに聞きたいのですが、コスト削減、うちらも狙ってましたよね。どうですか自動化やってみて。大体2年前ぐらいですかね。

根本:ちょうど2年前に、僕と藤原でテスト自動化を立ち上げて、はじめた当時は、組織に対して目に見える成果ってとても大事だなぁと感じ、その中でコスト削減、この時間ぐらい削減できました、というのはすごく見えやすいと思います。最近だと、RPAを使って何万時間も削減しましたとかもあります。

ただ、先程大園さんがおっしゃっていたように、メンテナンスコストだったりとか、そういうスキルを持っている人を採用するとか、そういうのを含めるととんとんかなーと思っていて、多分、より本質は「すばやいフィードバック」とか、そっちにシフトしていかないと、難しいのかなぁと思いました。

藤原:ありがとうございます。興味深いですね。よくコスト削減を期待されるんですけど、逆になかなかうまくいかない部分もあるということですね。

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