子供が生まれて物事の優先順位が変わった。そのときに「これが親バカ」なのかなと思ったけど、最近こんなことがあった。
娘がとあるTV番組に出ることになり、収録を見に行った。子供番組なので、待合室には親子がたくさん!
どの家族もなんだか緊張気味で、なんだかソワソワ、ワクワクしているように見えるのが微笑ましい。
スタジオには入れなかったので、息子と撮影しているモニターを眺めた。息子が「ねーね!」と指差すそこには娘が映っている。
テレビに出たいなんてまったく思わないけど、にこにこした娘が映ると「!」となった。それはまるで、ディズニーに興味が無いけど、パレードを見るとなんだか感動してしまうのに似ている。
モニターを見る家族はみんな、花火を眺めるようにニコニコしている。「スタジオには付き添い一人しか入れません」と言われて「つまんない!ディズニーストア行こー」とふてくされていた女性も、モニターに釘付けだ。
「親バカ」とは、子供に夢中になることだと思う。
それは友情のようで、それは恋のよう。きっとそこにいる家族たちは自分の子供しか見えていない。
娘は好きなキャラクターにも会えて、にこやかに歌い、踊り、夢のような時間を過ごせたみたいだった。
終わったあと、「楽しかった?」と聞いたら「うん、また来る」と言っていた。彼女にとって「テレビに出ていること」なんて大した問題ではないのだろう。
子供にはいい思い出をたくさん経験させたいな。と、ありきたりのことしか思い浮かばない。