6冊目: ザ・ベロシティ
プロセスや改善に魂をこめる人全員に送りたい良書。物語形式なので冗長に感じるかもしれませんが、それがまた臨場感や登場人物の内面を深く表していて共感を呼びます。ラストの描写は「人の成長」を伝えたかったのでしょうか。ビジネス書でありながら少し泣ける一冊です。
7冊目: 何者
就活を迎える若者を描いた小説。

ソーシャルメディアでつながってしまった若者たちの心理をとてもうまく書いた本で、読んでいてぞっとする部分がたくさんありました。「お前、何様だよ」という言葉が反乱した時代に生まれた傑作だとおもいます。
8冊目: HHhH (プラハ、1942年)
徹底的な調査から生まれた、今までにない歴史小説です。

最後の行を読んだときに、電車の中でしたが「おおおぉぉ!」となって涙が止まりませんでした。まるでその時代のプラハに呼び出され、国を守るための暗殺に青春を投じた主人公たちと同じ風を感じているような。そんな錯覚がおきました。
9冊目: 緒方貞子という生き方
なんと60歳からキャリアを作り出し、国連難民高等弁務官で世界の問題に立ち向かった緒方貞子さんの物語。人の生き方に感動と敬意を感じたのは久しぶりでした。
ちょうど仕事で悩むことがあり、いろいろ考える毎日の中で読んでいた本だったのですが、緒方さんの決断力のすごさに、途中涙が止まりませんでした。なんてすごい人なんだと。俺の悩みなんてちっちぇーなと。人間としての大きさもさることながら、緒方さんのゆるぎない信念に圧倒され、勇気をもらった気がします。
10冊目: スコットとアムンセン
今年のベスト本は『アムンセンとスコット』です。南極点初到達を同時期に目指したアムンセンとスコット。一方は歴史的英雄となり、もう一方は隊員が全滅するという対極的な悲劇を迎えました。
これほどまでに相反する結果となったのはなぜか? リーダーとは何か? プロジェクトをどう達成するべきなのか? 歴史に深く刻まれた栄光と挫折から、たくさんんことを学べます。こちらも絶版本です。
おわりに
去年の記事はこちらです。ベストブックは『嫌われる勇気』でした。

今年は200冊と、去年に比べて読んだ本が増加しましたが、きっとその理由は通勤時間が長くなったからでしょう。。。あと、少年文庫を読みなおしているのも原因としてあるかもしれません。
その中で5つ星だったのが10冊あったのですが、「これは誰かにおすすめしたい!」という本もたくさんあったので、それらも踏まえた中からの10冊を選んでいます(僕の本棚はこちらから確認できます)。
今年はいろいろなテーマを決めて読むことが多かったです。こういう読み方は楽しいけど、テーマに飽きてくると辛くなります。




一番印象に残ったのは、元トヨタ社員の方に教えていただいた本の一覧。どの本もおもしろくてモノづくりのすばらしさを感じました。
「IT企業の中間管理職」と書いては見たものの、興味を持ったところから手当たり次第よんでいるので、まとまりがない感じになっていますが、良い本を読み終えた後の達成感や感動は、簡単に思いかえすことができます。
また来年、いい本に出会いたいな。