映画「みんなの学校」を見て、子どもって死ぬ気で戦ってるんだなって思った

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みんなの学校

ずっと見たかった映画がこの「みんなの学校」だった。この映画を知ったときには上映が終わっていて悔しい思いをした。しかし、幸いなことにこの映画はすごすぎた。数々の賞を受賞し、共感が共感を呼び、いろんなところで上映会が開催されるようになっていた。僕は横浜で開催される上映会を待った。1年以上待ったが、その1年がぶっとんでしまうような映画だった。

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みんなの学校

大阪にある公立の小学校「青空小学校」。この学校では「みんなで学校をつくる」という理念のもと、教師だけでなく様々な人達が子どもたちを見守る学校だった。不良少年が突然転校してきたり、周囲の大人からも警戒される子どももいる。登校拒否児童もいるし、障がいのある子どもは、他校と比べて倍以上の数だ。しかし、誰もが同じ教室で学ぶ。

この映画は、そんな子どもたちの成長を捉えたドキュメンタリー映画だ。

僕が参加した上映会は、「第50回 神奈川心身障害児者福祉促進大会」というイベントだった。障がいを持つ児童たちの親が集まるコミュニティと聞いた。上映会についてメールで参加できるのか質問したときに、対応してくださった方の返信に、こんなことが書いていた。

「障がい者の方も参加するので、少し騒がしくなるかもしれません」

青空小学校は、クラスに数名の障がいをもつ子どもがいる。映画内で先生が言っていたが、通常なら人学年に数人。それがこの学校だと20人。それで授業ができるのか? と心配になる親もいるかもしれない。しかし、授業中、急に立ち上がり声を上げる子がいたら、そのそばにいる子が助ける。連れてきて座らせる。服を汚したら、周囲の子が拭いてあげる。その場にいる人には、大人子供を問わず、「今の自分に何ができるか」が問われているのだ。

障害を持つ子どものシーンだけでなく、暴力を奮ってしまう子どもが、泣きながら「もうしない」と誓うシーン。学校に長時間いることができない生徒を持つ親が、「いままでは上靴が全然汚れなかったけど、今は真っ黒。それを一緒に洗いながら、幸せを感じている」というシーン。「やり直し」と呼ばれる校長室でのやりとりで、子どもたちが校長の話を聞いて、じっと考えるシーン。そして、行動するシーン。

会場のあちこちで、すすり泣く声が聞こえた。

僕も、最初から最後まで、なんだか自分が怒られているように体が緊張した。胸ぐらをつかまれてぐわんぐわん振りまわされているようだった。映画が心に響く。どころではない。

校長先生のリーダーシップや、地域に住む人達の支援。子供のことをわかったつもりにならない姿勢。どれも、「こうすればいい」という手段をふりかざすのではなく、「わからんけど、子どもと向き合って話すしかないんや」という真剣な視線、覚悟ともいえるかもしれない。それらに圧倒されるんだけど、何よりもすごいのは、打ったぶんだけ響きわたる子どもだ。

反省して謝ったのに、逆に殴られたり、理不尽なことも乗り越えながら、「何が正しいのだろうか?」と悩み、考えるその姿に、心を打たれてしまう。

この映画を見ると、「子どもに悪い子なんておらんのやな」と思ってしまう。きっと、おらんて。

リンク:みんなの学校 オフィシャルサイト