元プログラマの父として娘に教える子供向けプログラミング言語を比較してみた

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プログラミングの義務教育化の検討がはじまり、何かと注目のプログラミングですが、ちょうど「週末に家で子供向け講座開きたいなー」と思っていたので、まずはどんな子供向けプログラミング言語があるのか実際に触って調べてみました。

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スクラッチ(Scratch)

スクラッチ プログラミング

8歳から16歳向けにデザインされている、MITメディアラボ開発のプログラミング言語。

Scratch

情報の一部は英語ですが、エディタは日本語化されているので使いやすいです。左の猫に対する指示を並べていくことで動きを制御でき、その操作性はすばらしいですが、結構、細かいスクリプトが作れるので、推奨年齢8歳以上じゃないと厳しそうですね。パックマン作ってる猛者もいるみたい。

この言語は、いろんなプログラミング教室で使われている人気言語であり、情報もとても多いので、「はじめるならScratchから」でいい気がしました。書籍も発売されているので、はじめやすそうですね。

公式サイト: https://scratch.mit.edu/

プログラミン

プログラミン

文部科学省が提供している子供向けプログラミング言語「プログラミン」。おそらく小学生以上向け。トップの画像がはらぺこあおむしにしか見えないけど大丈夫か。

プログラミン

画面下にある「プログラミン」という生き物を配置するだけで、画面上の犬の画像を動かすことができます。さすがに国産だけあって、それぞれの命令はわかりやすく、ゲーム感覚で作れるので子供も喜びそう。

自分の絵も描くことができますが、このペイントツールがとてもよくできていて、クレヨンのようなテクスチャが白で縁取られてかわいく書けちゃう。ペンタブ欲しくなりますね。

プログラミン

特筆すべきなのはこの「やくわり表」。ポケモンみたいに並べてるのが面白いですね。これは小学生に受けそう。また、ログインパスワードを「合言葉(9文字のひらがな)」にしているのも面白いです。それにしても、プログラミンの実行順序を下から上にしたのはなぜだろう。そんなプログラミング言語ないよな。

つかいやすさはダントツです。ただ、日本製だからか、ソフトウェアの完成度が高すぎて、ゲームみたいになりすぎている気がします。その結果、本来実現するべき「プログラミング教育」を実現できていないのではないでしょうか? プログラミングはパズルゲームに似ているけど、パズルゲームではないと思います。プログラミング教育もパズルゲームではないはず。

また、共有したり、誰かのをいじったりといった、コミュニケーション部分が弱かったりするので、今後に期待したい言語です。

公式サイト: http://www.mext.go.jp/programin/

ビスケット(viscuit)

viscuit

2003年にNTTコミュニケーション科学基礎研究所で開発されたビジュアルプログラミング言語。うごく絵本を作り、プログラミングを学習していきます。

Viscuit

部品とめがねだけで組み立てるのでシンプルでわかりやすいため、5歳ぐらいから遊べる気も。パラパラ漫画を組み立てる感覚。サンプルを実際に開いていじれるので、やりながら学びやすく感じました。

公式サイト: http://www.viscuit.com/

それ以外で気になる存在

Minecraft

マインクラフト(Minecraft)。大人気のゲームですが、Minecraft Eduation Editionという教育用ものがあります。Lesson Planを見る限り、5歳から遊べるみたい。

  • 開発環境:アプリをダウンロード。価格は3,000円。教育機関であれば無償?
  • 作品の公開: 世界を作るゲームなので上記の「作品」とはちょっと違う。
  • 学習用コンテンツ: Resourcesページにチュートリアル等そろっている。FAQも充実。
  • 教育者向け情報: 教育機関向けのアプリなのでとても充実。

一般人は教育版のダウンロードができないので試せませんでしたが、リッチなコンテンツはとても魅力的に感じたので、通常版を一度試してみようと思います。

公式サイト: http://education.minecraft.net/

LEGO.com WeDo

LEGO.com Education WeDo 2.0。レゴを使ってプログラミングを学べるので、小学生の食いつきはハンパないはず。一台買ってみようか兼東急。

  • 開発環境:アプリをダウンロード。カリキュラムパックが38,200円(税抜)。
  • 作品の公開: 個人でやるしかない?
  • 学習用コンテンツ: 教材をダウンロードできる。
  • 教育者向け情報: 先生向けのサポートあり。

公式サイト: LEGO.com Eduction WeDo 2.0

なぜプログラミング教育なのか

以前、「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)」を読んでとても恐怖を感じました。特にここ。

コーディング(プログラミング言語を用いた記述方法)を覚えることがプログラミング教育の目的であるとの誤解が広がりつつあるのではないかとの指摘もある。

このあたりの論点については、「「プログラミング」と「プログラミング的思考」の違いを、分かったつもりになれるヒント」がとてもよくわかります。

僕は先にも書いたように「週末に子供向けプログラミング講座を開きたい」と思いました。そのためには言語選択と同時に、教えるコンテンツも必要ですから「何を教えるべきか」を考えたり調べていて、上の記事にたどり着きました。

僕ははじめ独学でプログラミングを学び、のちに専門学校で学びましたが、はじめは趣味で、あとは仕事のためでした。AndroidやiPhoneアプリを教えているレベルの高いプログラミング教室もあるみたいですが、子供向けであればあくまで教育であり、職業訓練ではないと思います。

だから、そういった「プログラミング教育のありかた」をきちんと理解しているコンテンツを作らないとだめなんだなと学びました。

そして、なによりも子供にとって楽しいこと。

PS ・・・ スクラッチをつかって、無料の子ども向けスクラッチ(Scratch)プログラミング教室をつくってみました。結構、本格的なのでよければどうぞ。