『人事部は見ている』は組織について考えさせられる良書でした

感想おまちしてます!

人事部は見ている』という本を読んだ。タイトルだけ見ると、どんな仕事しているか謎すぎる「人事部」の話に見えるが、中身は組織で働くためのノウハウや知識。果ては雇用リスクやこれからの働き方といった、多様な考えが書かれている。

以下、うるおぼえメモ。

異動について

多分、僕の働いている業界が若いせいなのか、エンジニアといった職能で採用されているからか、異動とかを意識したことがない。

だから、ドラマで「異動になった・・・」といって暗い顔をする俳優を見ながら、「異動ってなんか悪いことなのかな?」と思う程度。どうやら異動にはちゃんとした理由があり、終身雇用といった過去の遺産と密接に関係があるらしい。

昔は長期で雇用するという前提があったので、長い期間の中で様々な経験をさせ、育成するために定期異動があったそうだ。これはトレーニングに近い印象。また、長期という視点から、仕事に飽きなくするための気分転換という意味合いもあるそうだ。

しかし、最近だと長期雇用が怪しく、人の流動も活発になってきているので、異動といった仕組みを継続することで、組織自体が弱体化してしまう可能性がある。

今はいろんなものが新旧混在の時代に感じるので、まさに今生きている僕らには面倒臭い時代でもあるなぁと感じた。ぱっと変わってほしい。

評価について

これも人事部に評価されたことが(多分)ないので、いまひとつイメージを持てないが、評価をする立場になって感じていたことが結構書かれていた。

  • 人は自分を三割高く評価している
  • 客観的に評価などできない。そんな仕組みなどない
  • 評価には納得感が必要
  • 納得感を持たせるため、上司は優秀な方がいい

たしかに自分に自信を持つことは重要だが、3割を超えた自信は面倒臭い(笑)。みんなフェアな評価を求めるけど、そんな仕組みを作れるはずがないのも知るべきだ。だからこそ、評価には納得感が必要で、そのためにも上司は有能なほうがわかりやすい。

また、目標管理の仕組みも絶対ではない。なぜなら、低い目標を立ててズルできちゃうからだ。成果を中心にし過ぎると、そこに至る過程に問題が生まれ、過剰な営業・コンプライアンス違反もありえる。実にバランスが難しいが、著者が言うように「頭を抱えながら考え続ける」しかないだろう。

出世について

本書では実に明快に出世のメカニズムが書かれている。

結果としてエラくなる(なった)人と出会うことが大切

身も蓋もないwww。ただ、こういう出会いって、会社だけでなく人生において重要だったりするなぁ。

また、最終的にどれだけがんばっても人間なので、好き嫌いで差別は生まれてしまう。「不平等だ!」って思うかもしれないが、これも「頭を抱えながら考え続ける」しかないのだろう。

まとめ

全然まとまってないのだけれど、本書の最終章の題は「社員の人生は社員が決める」といい、今後の働き方の変化などが書かれている。

会社と社員は契約関係なので、「会社 <=> 取引先」の関係と同じだ。しかしながら、契約上のつながりしかないのに、社長や役員の仕事である「経営」について求められすぎるとおかしくなる。

やがては時代が変わり、会社と社員の関係も変わっていく気がする。会社に持たれるのではなく、付き合う生き方も増えてくるだろう。全員が「自分で決める」世の中になるのかもしれない。

どんな時代にも共通するのは、こういった変化の中でどう生きていくか? 個人個人の意思が大切になんだろうな。