ペンギン・ハイウェイで夏の夢を見る

感想おまちしてます!

お姉さんは言った。
「この謎を解いてごらん。どうだ。君にはできるか」

ペンギン・ハイウェイ – 森見登美彦

実は、体調を崩して、久しぶりに39度の熱が出ました。いや、まじで死ぬかと思った。

現在、原因と考えられており、最も有力なのが、嫁(ベータ)の寝返りにより布団がもっていかれ、布団なしで寝てしまったというものです。布団は分けたほうがよいと思う。結局、2日も休んでしまったのですが、最近、忙しかったり、メンタル的にも結構きつかったりしたので、ちょうどいい休憩になったぞ。あらためて健康の大切さを学び、明日からまた頑張ろうと思うのです。

ちょうど、森見登美彦さんの新作である「ペンギン・ハイウェイ」が家に届いたので、一気に読んでみました。

たしか、この「ペンギン・ハイウェイ」は、森見さんの小説としてはじめて舞台を京都以外にしたものと聞いています。京都を最大限に小説に織り込む森見さんが好きなのですが、さてさてどんな物語なのか。

久々の一気読みでしたが、とても良い物語でした。

なんというか、子供の頃に考えた数多くの空想や妄想を思い出したり、お姉さんの魅力にくるくるされたり、オトナになる前の自分を考えてみたりすることができる。森見さんの新境地!とか帯にはかかれていましたが、森見さんらしいほっこりした部分もちゃんとあって、最後までたのしく読むことができました。

物語は、街中に突如ペンギンが現れるところから始まります。少し賢い少年は、その原因をつきとめようとしますが、やがて歯科医院で働くお姉さんが関わっていることがわかり・・・

この小説は、「夏」のような小説です。読むのであれば、今のように夏になる前が一番でしょう。もしかしたら、夏の始まりに読んでもわくわくするかもしれない。ひと夏の経験は、少年を大人にします。もしかしたら、そうやって僕らも大人になってきたのかもしれない。

そう。「夏」のような小説です。

この本を読み終えたとき、あなたはきっと、大切な人のことを考えるでしょう。

そして、少しだけ悲しくなるかもしれない。でも、また来年夏がくるように、「夏がきたな!」と毎年うれしそうにつぶやいてしまうように、世界はくるくるまわっていることを、改めてしるのかもしれない。

徐々に日が短くなり、冷たい風が吹き出す前に、ぜひこの本を読んで欲しい。と思える本でした。