映画「バベル」

感想おまちしてます!

Babel

遠い昔、言葉は一つだった。神に近づこうと人間たちは天まで届く塔を建てようとした。神は怒り、言われた。“言葉を乱し、世界をバラバラにしよう”。やがてその街は、バベルと呼ばれた。(旧約聖書創世記11章)

モロッコを訪れていたアメリカ人夫婦。彼らを突然1発の銃弾が襲う。肩を撃たれた妻を助けようと奔走すする夫。一方、日本。父親と分かり合えないチエコ。耳が不自由な彼女は、自暴的な行動を繰り返す。
僕たちはわかりあえることができるのだろうか?心が相手に届くことがあるのだろうか?
菊池凛子さんの前評判もさることながら、ケイト・ブランシェットやブラッド・ピットといった豪華キャストを迎えた「バベル」にはとても期待をしていた。
実際見てみると、菊池凛子さんはすごい存在感。見ていて悲しくなるくらい痛みが伝わってきた。何よりも、撃たれてしまうケイト・ブランシェットもすごい。怪我をして苦しむぐらいしかない役の中で、なんだこの重みは?というような姿がやっぱりすごい。
それにしても、ブラッドピットもいい顔になった。アイドル的な人気スターでありながら、こういう映画でしっかり演技できるというのはすごいことだ。
神によって言葉をバラバラにされ、争いが耐えない世の中。ご飯を食べながら、地球の裏側で起こった紛争や難民の姿を見て「かわいそうだな」と思うぐらい。結局なにもできていない。何をしたらいいのかがわからない。
現実がとても薄くなった日本。でも、そこにはそれぞれの現実があり、モロッコでも、日本でも、メキシコでも・・・同じ人間が感じる現実がある。
それぞれの感じる現実の間に、つながるものがあるとするならば、バラバラになった言葉ではなく、それぞれが互いを思う心なのかもしれない。
届け、心。