自尊心について

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自尊心・・・自分を優秀な者だと思う気持ち。尊大に構える心。プライド。 by Goo辞書
釈迦は人々が多く集まる場所で弟子の一人である提婆達多(だいばだった)に向かってこういった。
「何時は愚人なり、人の唾を食らう者なり」
提婆達多は弟子の中でも優秀だったのだが、その分心の底に野心も持っていた。釈迦はそれを見抜きしかったという。
その後、提婆達多は人前で恥をかかすのではなく、どうして自分だけにいってくれなかったのかと釈迦を責め、その後、釈迦に対して敵対を続け、悪行を続けて地獄に落ちていく。
釈迦はなぜ相手の自尊心を傷つけたのだろうか?


自尊心。僕はこれがとても強い。ただ、人より優れているとは思っていない。人と比べるつもりはないが、自分を高めるためになんとかしようという気持ちは強くある。多分、人より優れていない部分が多いから、強くそう思っているんだろう。努力では誰にも負けない自信がある。
「人間は感情の生き物である」とはよく言われる言葉だ。自尊心くじかれるとかなりの衝撃を受けるのは誰だって同じだ。僕だってそうだ。今読んでいる「天の夜曲(宮本輝)」に提婆達多のエピソードが書いてあった。そして、こんなことが書かれていた。

自分の人生に目指すべき大きな目的をもっていない人間の自尊心を傷つけてはならない。

そう。そんな理由などどこにもないのだ。この本の解釈になるとおもうが、釈迦は提婆達多を鍛えるために、あえて自尊心を傷つけた。仏教流布というとてつもない大儀のために身をささげることができるか試したのだ。彼らの大儀にくられれば、個人の自尊心など小さい問題なのだ。
僕は例え悪意がなくとも、自尊心を傷つけられると激昂する自信がある。それは、自分には人生に目指すべき大きな目的がない事を意味していることになる。
そして人を見下していることにもなる。確かに人間なんてそんなもんだと思っている。他の誰でもなく今を生きている個人が一番偉いと思うからだ。
提婆達多