流星ワゴン – 重松清

感想おまちしてます!

流星ワゴン

38歳、秋。ある日、僕と同じ歳の父親に出遭った。
僕らは、友達になれるのだろうか?

浮気する妻。引きこもりの息子。そして自分は会社をリストラされる。疲れ果て死ぬことを考えながら酔っ払い、気がつけば最寄の駅のロータリーにいた主人公の前に見慣れないワゴンが停車する。そこにのっていたのは、過去に新聞の記事でちらりとしった、交通事故で亡くなった親子だった。「あなたの大切な場所に連れてってあげる」
過去と現実をまたぐ流星のようなドライブが始まる。
「ビタミンF」でもそうだったんだけど、この人は「親父」を書くプロの作家だ。多分、団塊の世代とよばれるひとたちを書いたらピカイチのように感じる。今読んでもぐっとくるものがあるんだけれど、中年になって読んだらまた違うんだろうなと思う。
それにしても、この人の本を読むと「家族って難しいな」としみじみ思う。
自分と同じ歳の親父に出会ったら友達になれるだろうか?でも、一度でいいから会ってみたい気がする。そしたら何の話するだろう・・・って考えたんだけど、今言えないことなんかを言えたりするんだろうな。

それでも、昼間の空にも星はちりばめられている。ただ太陽のまぶしさに紛れて見えないだけだ。晩秋の青空をすべり落ちる流れ星だって、きっとあるだろう。

流れ星は昼間だって気がつかないところで流れている。
そういうことを感じるほろ苦いストーリー。