嫌われ松子の一生

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嫌われ松子の一生 (上)
ただなんとなく生活する笙。そこに自分のおばさんが殺されたという事件が舞い込む。おばさんの住んでいた家を片付けていくうちに、彼女の人生を知ることになるのだが・・・。
修学旅行で自分のクラスの生徒が盗みを働いたことから、転落していく松子の人生。彼女はどのような人生を歩み、殺されてしまったのか。
「下妻物語」がよかったので、その監督の新作「嫌われ松子の一生」を見に行くことに。ただ単に「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」みたいな感じなのかなと思ったが、ちょっと違う印象を受ける。
主人公松子は本当にありきたりの人間。ちょっと夢見がちなところもあるが、時に悩んだり、時にはしゃいだりする本当に普通の女性なのだ。しかし、ちょっとした事件から彼女の人生は一変する。このあたりが「誰もが少数派になってしまう可能性」と言うものをあらわにしている。そこからは悲惨ともいえる生活が続くが、彼女はあくまで前向きに愛を求めて生きていく。
松子の性格といえばそうなのかもしれないが、彼女は決して悪い人間ではない。運がなかったのかもしれない。しかし、大げさに描かれていたとしても、彼女が求める「愛」というものは、普通に生きていても手に入れにくいものじゃないかな。
「嫌われ松子の一生」を観て、「前向きさに励まされた」というより、「現実って甘くない」という認識が深まった気がする。本当に人の幸せなんてわからないものだ。
中谷美紀さんがすごいはまっていて、ミュージカルのような映像は「下妻?」以上の雰囲気。人の人生なので長く感じた映画だったが、彼女の生き様からは目が離せなかった。