パークライフ – 吉田 修一

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パーク・ライフ
最近、本や映画を見ることが多いのは、現実逃避しているからです。だって春だもの。
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ほら、公園って何もしなくても誰からも咎められないだろ。逆に勧誘とか演説とか、何かやろうとすると追い出されるんだよ。 – パークライフ

パークライフ – 吉田 修一
舞台は都会のど真ん中「日比谷公園」。そこで出会った都会で働く男と女。日のあたるパークライフ。その瞬間に「今」が現れる。
もっとこの人の本を読んでみたいなーと思った。村上龍さんがいうように起こりそうで何も起こらない退屈でじれったい現実。芥川賞の作品ではどこかで一つ、ものすごい強い言葉が現れる気がするが、「パークライフ」ではメインで登場する2人の距離にそれを感じる。とても不思議な感覚だった。
flowers
恩田陸さんの本に現れる登場人物にはとても惹かれる。村上春樹さんのユーモアも好きだ。「パークライフ」の登場人物にも一味違った面白さがあって、思わずくすりと笑ってしまうようなとても好きな人たちだった。
劇団に入るために上京する鞠子とその旦那。奥さんと旦那の普通のやりとりがとても暖かい。いいなーこういうの。っていうような感じだ。はじめのその雰囲気からは考えられない、風景がぼやけるようなラストにかけてがすごかった。
受け入れることができるかできないか。
わかっていてもそれを認めることができない「今」なのに、「flowers」では予想を裏切った結果だった。でも心のそこで「よかった」と思う自分がいる。