イラン映画「運動靴と赤い金魚」

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運動靴と赤い金魚
少年アリは妹ザーラの靴をうっかりなくしてしまう。アリの家は貧しく新しく靴を買ってもらうこともできない。アリは小学生のマラソン大会を知り、賞品の靴を手に入れるために参加することになるのだが・・・。
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例えばベイさんのようにド派手なアクション、ため息の出る俳優人。という映画はとてもハリウッド的でもあるが、そういう映画は「旬」のもので鮮度は一瞬。だからこそ、その時話題になる映画になる。でも、残念ながらなかなか心に染み入ることもなく、DVDとかTVでみればいいかなーとか思っちゃうわけだ。
そこで最近面白いのが現れまくるのが「サンダンス映画祭」なんかで紹介される低予算映画。後ろ盾がない分、自由で気合が入っている。続編までつくられた「SAW」とか、ずっと海がうつされる「オープンウォーター」とか記憶が交差する「メメント」とかとか。「面白い映画みっけ!」と思っちゃう映画は、また見たくなる映画でもある。
日本の映画もなかなかがんばっているんだけど、やっぱり金のかかる日本だといい映画を作るのが難しそうだ。韓国映画が最近は安売りされてきたけど、単館などで公開されるアジア映画、東ヨーロッパの映画はそういった「思惑」がないので、現地ではなかなか評価されないが面白い。とても文学的だ。
イラン映画というのを見るのは初めてだと思うが、これも日本映画に比べればお金がかかってなさそうな映画だ。でも、ものすごい心に残る。すぐに泣いてしまう頼りない兄ちゃんアリと、しっかり者だけどやっぱり泣いちゃうガーラ。一生懸命なんだけど、貧乏と言う現実と共存するには泣くしかない。
なんとかしようと、マラソン大会にでるアリ。3等にならないと靴がもらえないため、なんとか周りに調子を合わせて走ろうとするが、そう簡単に3位になんかなれない。妹のために走るアリだが、やがて彼自身にも変化が訪れる。それは彼が一人の男の子としての成長をあらわすような、とてもすがすがしい一瞬だった。
「運動靴と赤い金魚」を見て、やっぱりお金で買えないものはあるんだなーとしみじみ思ってしまった。アリやガーラが欲しいものは、子供の視点だからこそ輝いているものであって、損や得を知ってしまった大人には理解できない宝物なのだろう。なくした靴を見つけるシーンで、何も言わず去っていく二人の姿を見ると、子供のきらきらした一面と共に、とても暖かい他人への思いやりを感じることができる。
胸にジーンと響く本当にすばらしい映画だった。
ちなみにガーラちゃんがとてもかわいいので、「アリ!しっかりしろよ!」という視点で見てしまった。
参考
運動靴と赤い金魚
映画「運動靴と赤い金魚」の舞台(イラン=テヘラン)
The Sleepless Nights Entertainments – 運動靴と赤い金魚

コメント

  1. 一足の靴に込めた純粋な兄妹の気持ち◆『運動靴と赤い金魚』

    9歳の少年アリ(ミル=ファロク・ハシェミアン)は、修理してもらったばかりの妹ザーラ(バハレ・セッデキ)の靴を、買い物の途中で失ってしまう。 アリの家庭は貧しく、…