ミュンヘン – スティーブン・スピルバーグ監督作品

感想おまちしてます!

Munich
1972年、ドイツのミュンヘン。世界はミュンヘンオリンピックに沸いていた。
9月5日未明。オリンピック開催中の選手村にパレスチナのテログループ「ブラック・セプテンバー(黒い9月)」が進入し、イスラエル人の選手を含む11人を人質にする事件が起こった。人質は後に全員死亡。逃亡を図ろうとしたテロリストたちも数名が命を落とし、全世界が見守る中、オリンピックは何事もなかったかのように進められた。
イスラエル政府は選手を守れなかったドイツや各国に激怒し、報復を決断する。作戦名は「神の怒り」。イスラエル秘密情報機関モサドの一員であったアヴナーは、ミュンヘン事件の首謀者であるパレスチナ人11人の暗殺を政府より指示される。
*
Wikipediaにこんな文章があった。

ユダヤ人とアラブ人は長い抗争を繰り広げてきたのだとか、「血で血を洗う」といった見方、譲歩はありえないのだ、といった現在罷り通っている見方は、宗教や歴史・政治に無関心な者による大きな誤りの一つである。

パレスチナ地方の問題はこれまでいくつもニュースで登場したが、過去を掘り返せば、ユダヤ人もパレスチナ人(パレスチナ地方に住むアラブ人)も共存を願っていたという。ただ、第一次世界大戦後にイギリス委任統治領となったことや、アラブの民族主義者の不満などによって、問題はとても複雑になり、今日に至るわけだ。


映画「ミュンヘン」を見終わったときに、主人公アヴナーの感じる迷いの深さが伝わってきたが、「目には目を」という旧約聖書の教え?だと、本当に終わらない。しかし、歴史的にすごいところはイスラエルは戦争で決して負けなかったことだろう。アラブ諸国はソ連によって武器が近代化され、数の面でも圧倒的だといえる。しかし、イスラエルは決して屈せず、愛する家族や民族のために戦って勝ってきた。本当にすごい民族だと思う。
その民族意識に圧倒される。
また、イスラエルと和平協定を行い、パレスチナ暫定自治政府を建設したアラファト議長に対してこんな記事がある。これはイスラエルが譲歩し、パレスチナ側に領土を返還する動きがあった2000年のキャンプデービッド会談についてのものだ。

アラファト議長が同意しなかった理由は、彼は生涯ずっとテロリストで政治家ではなかったということです。(アラファトおよびイラク選挙後の中東情勢より引用)

憎しみからは憎しみすら生まれないように思う。ようするになにも生産されることはない。ただ、ユダヤ人もアラブ人も、本当は平和を願っているわけであって、両者にある憎しみをあおろうとする先進国やアラブ諸国の思惑にこそ悪意と言うものがあるのかもしれない。
そして、この憎しみを僕らのような「平和」な国に住む人間は、TVで傍聴しながらごはんを食べるわけだ。
映画は2時間50分ぐらいと長かったので、見るのに気合が必要と判断し、先週のオールナイトでみるのを断念したが、今日見てみると思った以上に時間を気にすることなく映画を鑑賞することができた。ただ、監督のスピルバーグさんは映画「ミュンヘン」を作って結構なバッシングもうけているみたいだが、それでも「血で血を洗う」姿を映像にしようとした監督ってすごい。ぶーぶー言っている人にはこんなことできないもの。
最期に。何度もいうようだけど、憎しみを子供に押し付けるのはやめてほしい。殺し合いはやりたい奴だけでやればいいと思う。
*
参考
映画「ミュンヘン」オフィシャルサイト
Wikipedia 「イスラエル」
Wikipedia 「パレスチナ問題」
Wikipedia 「中東戦争」
Wikipedia 「ヤーセル・アラファート」
イスラエルのアラブ/パレスチナ人とは
エルサレム問題
中東戦争
アラファトおよびイラク選挙後の中東情勢

コメント

  1. 「ミュンヘン」を見いへん?

    今話題の映画ミュンヘンの原作「標的は11人」のお話ブログ。
    31歳で無職、職歴なしの失業のプロが見たイスラエルvsパレスチナ戦争の感想文です。
    みんな仕事が…