昨夜はたくさん夢を見た

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ピンク・バス - 角田光代

私を封じこめているガラス瓶はひどく分厚くて、私はいつもぼんやりしていた。

角田光代さんの「ピンク・バス」にある「昨夜はたくさん夢を見た」の言葉が心にしみる。
現在東京に住んでいるが、ここには僕の友達が誰もいない。
要するに孤独というやつだ。元々が大阪生まれの大阪育ちなので、こちらに友達という人が誰もいないのだ。親戚は1人いるんだけど疎遠になっており、よく考えれば考えるほど、僕には孤独という文字が似合っているのかもしれない。
こう考えると「大丈夫なんですか自分」と言いたくなるが、僕はそういうのをまったく気にしないみたいなので、全然平気なのが問題なのである。単純にほっといて欲しくて、その代わり他人がどうなろうと知ったこっちゃない。そう僕は考えているからだ。
僕は自分を中心とする半径25メートルの人間がハッピーであればいいのだ。それ以上の範囲の人間を幸せにする力なんて僕にはまだない。自分中心25メートルの中に、東京の人間は一人も含まれていないからこういうことになるのだろう。


前に実家に帰ったとき、久しぶりに出会った「100%の女の子」が「大阪に帰ってくればいいのに」と言ってくれたが、多分大阪で生活すれば楽しいだろう。楽しいに決まっている。でも、この状況を選んだのは僕個人の大切な意思でもある。人生1度ぐらい、僕のことを誰も知らないところで生活してみたかったのだ。生きていりゃそういう気分のときもあるんじゃないかな。
ここにはいないかもしれないけど、僕には僕を知る友人がいる。きっと「一人ぼっちだ」とか思っている人にも、そういう場所がきっとあると思う。「昨夜はたくさん夢を見た」で語られるように、確かに人との絆なんてあるようでないものだ。ぼやけたガラスで四方を眺めているのと一緒かもしれない。
でも、友人と離れて過ごし、たまに会って久々に話しているのに、普段と(昔と)変わらない感じでいることに気が付くと、これが絆かなーと思ってしまう。
だから、寂しくないわけではないんだけど、決してがんばれないわけでもないんだと思う。

コメント

  1. tigermilk より:

    一人だけど独りじゃない。ってやつですね。どーかん。

  2. だい@ジム通い より:

    ですねー。冬はいろんなことを考えるいい季節です。最近は「俺結構幸せだなー」と考えることが多くなりました。年か!?年なのか!?永遠の命を手に入れるためドラゴンボール探そうかなと思います。

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