オープン・ウォーター 映画試写会

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オープンウォーター(Open Water)
オープン・ウォーター(Open Water)

【オープン・ウォーター(Open Water)】
開放水域、島や岩礁のない海。
初級のダイビングライセンスに「オープンウォーターコース」というものがある。

スーザンとダニエルは、忙しい仕事から抜け出し、カリブ海へと向かう。
楽しみにしていたダイビングを終えて、海面へとあがると、彼らを乗せてきた船がいなくなっていた。
足は届かない。
360度、岸は見えない。
叫びは誰にも届かない。
助けは来ない。
酸素ボンベは残りわずか。
オープンウォーターに取り残された二人。
さぁ、どうやって生き残る?
*
サンダンス映画祭を騒がしたこの「オープン・ウォーター」。
「メメント」、「SAW」、「オープン・ウォーター」といい、インディーズ映画製作者の祭典である、サンダンス映画祭は、アカデミー賞の華やかさとは違い、低予算でありながら、映画本来のパワーを発信する、すばらしい映画祭だ。ちなみに「サンダンス」というのは、主宰であるサンダンス・インスティテュートを創設したロバート・レッドフォードが「明日に向かって撃て!」演じたサンダンス・キッドから。
参考:サンダンス映画祭について
期待して見に行ってみたが、その期待以上。
サンダンスから出る映画は、終わった後に、その映画についていくらでも話せる。そういった感覚を味わうことができるため、とても期待してしまう。
登場人物2人が海にプカプカ浮かぶだけの映像。足元を本物のサメがうようよ泳ぎ、ドンドンと体当たりしてくるリアルさ。海面すれすれのアングルからは、2人と同じ視点を体感でき、波のしぶきがチャプチャプかかる。海の中に体を沈め、360度のオープンウォーターでありながら、首から下の世界と引き裂かれた恐怖。
シャークパニック、遭難パニックなだけではない。
とてもシンプルな「生きるか」、「死ぬか」という選択。しかもオープンウォーターの前では、選択すら許されない。
極限の状況。
まさに極限の状態。
ラストに近づくにつれて、2人と同じ極限の状態を感じてしまい、瞬きすることすら忘れてしまう。
息をすって、止めた感じ。
「あっ」と飲み込んだ息を止めて、映像にダイブして沈んでいく感じ。
これは実際に会った話をもとに、脚色した映画だ。
元となる事件を語るのは、この映画の最後を語るのと同じなので、ここから先は、映画を見た人だけのほうがいい。見ないけど知りたい人は、見ないでいたほうがいいと思う。
そんな映画だった。


1998年1月。アメリカ人のLonergan夫妻はダイビングを楽しむために、オーストラリアのグレート・バリア・リーフ(The Great Barrier Reef)にバカンスと向かい、このオープンウォーターの惨劇が起きてしまう。トム(Tom)とアイリーン(Eileen)は、結局行方不明となり、乗船名簿に2人が名前を残さなかったことから、「トムの無理心中説」、「保険金詐欺説」などがささやかれたらしい。
参考:CDNN
参考:Thomas and Eileen Lonergan
「実話」という言葉が先行しているが、映画のようなラストになったかといえば間違いである。「オープン・ウォーター」の公式サイトの監督の言葉にもあるように、この映画は、Lonergan夫妻の失踪事件を膨らませた映画だ。
しかし、僕の中では、ただこれだけでは終わらなかった。
衝撃のラストに、僕は息をのんでしまったが、家に帰るまでいろいろ考えていると、「あのラストは本当に僕の考えたラストであっているのだろうか?」と疑問を持った。僕が見た限りでは「アイリーンは自ら海に潜った」ように見えた。しかし、彼女は「サメに引きずり込まれた」と考えることもできる。
これは大きな違いだ。
僕は、あの状況におかれたら「生きるためになんとかする」ことを考えると思う。そして、彼女がトムと別れたとき、彼女もその選択を選んだと感じたのだ。僕の考えた範囲では以下の2つが浮かんだ。
?彼女はトムと別れたのではなく、トムと共に死ぬことを考えた
?彼女は自ら海へとダイブした
?彼女はサメに海へと引きずりこまれた
?の場合、映画から感じられる、淡白な夫婦という印象から、「トムと共に」という部分が当てはまらない気がする。だとすれば、?のように、自ら海に潜ることを選択したと考えるのが自然な気がする。
?だとすると、酸素ボンベを外したことが説明できない。
自分の持ち物を捨てるということを、あの場面でできるように思えない。やはり、何もないオープンウォーターの状況下なのだから、何か身を守りたいと考えるのではないだろうか。だとすると、身に着けるものをはずすという行為が納得いかない。
間違えてもアイリーンは「グラン・ブルー」のような、海に対する敬愛を持っているわけではなかっただろう。彼女は極限の状況に身をおき、絶対的な自然に迫られる。遠い目をする彼女が何を見ていたのか?彼女は「殺される」ではなく、人間としてのプライドから、自ら自然へと飛び込むことを選んだのかもしれない。
オープンウォーターの水面が、この世と別の世界を区切る境界線となりうることを知る。

コメント

  1. #26:オープン・ウォーター

    KAZZのこの映画の評価 
    日本って、ヘアー解禁になりました?しっかり写ってました驚き
    この”オープン・ウォーター”は、少しマニア向けかも
    海外で…

  2. 映画を見たで-オープン・ウォーター-

    監督:クリス・ケンティス
    出演:ブランチャード・ライアン、ダニエル・トラヴィス、ソウル・スタイン、エステル・ラウ、マイケル・E・ウィリアムソン
    評価:8…