傷だらけの翼 – 沈まぬ太陽のその後、そして現在

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神は死んだ。神は死んだままだ – ニーチェ

国民航空のモデルである日本航空(JAL)のその後はどうなのだろう。
週刊ダイヤモンド2005年5月28日に興味のある記事が載っていた。
この号の大見出しは「日本航空 傷だらけの翼」。最近、事故を立て続けに起こしているJALは、事業改善命令で国土交通省の監視下にまでおかれたという。
また、現在では組合数が10になり、ブラックメールや怪文書が飛び交うこともあるらしい。「沈まぬ太陽」にもあるような、業者との癒着もまだあるのだろうか。
新体制として社長に就任した新町敏行氏は、インタビューでこう答えていた。以下は週刊ダイヤモンドより抜粋。

機械や人間がやることだから「絶対」ということはない。われわれは「絶対」に近づくことを目標にしながら、「絶対」に近づけるように行動し、それを実績として記していくつもりだ。

以下は「沈まぬ太陽 会長室編・上」の単行本63ページに書かれている、国見会長の就任式の言葉だ。

(事故の犠牲者、遺族に対して)われわれが心を一にして「絶対安全」を追求し、実現することです。中略・・・ 何をおいても安全に勝るものはありません。したがって私たちは、「絶対安全」というものに、どこまでも肉薄していかなければならない。

この類似はどういうことなのだろう。国見会長(伊藤淳二氏)の言葉を受け継いだものなのか、それとも・・・。
伊藤淳二氏が会長を務めたカネボウは、産業再生機構の支援を受けて経営再建中だ。ワンマン社長でもあった伊藤氏の影響か、内的な風土がカネボウにあったらしい。
沈まぬ太陽は、まだ日本航空の心にはないみたいだ。
日本の頭上にも、まだ現れていないらしい。
伊藤淳二氏 会長就任の挨拶・会長辞任のコメント
カネボウ再建(asahi.com)