沈まぬ太陽 会長室編 – 山崎豊子

感想おまちしてます!

沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上)
日航ジャンボ機御巣鷹山墜落事件後。
国民航空の再建を政府から要請され、関西財界を代表する国見正之が会長に就任する。恩地は、国見によって新設された、国民航空の中枢部門「会長室」の部長に抜擢される。
理想に燃える国見は、再建のために、分裂した4組合の統合。事故の遺族補償。安全体制の確立などをうたい、再建に乗り出すが、想像を超える国民航空の腐敗に、味方であった政府からの圧力、国民航空関連会社の利権争い、狂った人間の醜いサガが立ちはだかる。
陰で暗躍するジャパン・エア・ツーリスト専務「轟鉄也」のモデルは、大島利徳ジャパン・ツアー・システム副社長。国見会長は鐘紡の伊藤淳二氏。王道を突き進む国見会長を、最後に裏切る利根川首相は中曽根元首相。誰か昭和を思わざる:登場人物と実際の人物の比較をみると、主人公恩地のモデルとなる小倉寛太郎氏からの視点だけとはいえ、この本に出てくる人間が存在することに驚いてしまう。
沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下)
正しいことをしてはいけないのだろうか?
小説の中で、「国士がいない」と国見が嘆くシーンがあるが、今の日本に「国士」と呼ばれる人間はいるのだろうか?悪いことがなくなって、正しいことだけになったとしても、この世の中はちゃんと動くのだろうか?悪いことがなくなったら、みんな困るのではないだろうか?
沈まぬ太陽を読み終えて、漠然とした空虚な気持ちが広がってくる。
みんな幸せになろうよ。
日航ジャンボ機墜落事故関連リンク集
航空事故調査報告書に基づく操縦室用音声記録装置
小倉寛太郎さんお別れの会
山崎豊子 新春インタビュー
論談小話:その3
山崎豊子さんのインタビュー記事に大きな反響

コメント

  1. susan より:

    はじめまして、こんにちは!
    トラックバックありがとうございます。
    国士と呼ばれる人間は、誰なのでしょうね。

  2. だい より:

    susanさんこんばんわ。奥の深い本でした。「日本を憂う」という言葉が浮かびます。