彼女の妄想

感想おまちしてます!

芦有ドライブウェイ 大阪の夜景
芦有ドライブウェイ大阪の夜景。
もう3日連続で海を見に行っている。完全に「ヒステリア・シベリアナ」だ。
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妄想する女性の話を聞くのはとても興味深いことだとおもう。彼らの考えることは突拍子もないことなのだが、聞いていて不快な気分にはぜんぜんならない。多分、僕自身もよく妄想することが多いせいだろうか、妄想を話してくれる女性が相手だと、自然とリラックスしてしまう。
最近聞いた彼女の妄想は2パターンに分かれていた。まずは一つ目のパターン。
【前提条件】
ある友達と遊ぶ約束をしていたのだが、当日まったく連絡がつかなかった。その友人は前の日に結婚式に参加している。
【パターン1】
結婚式の2次会、3次会・・・と朝まで会は催されていて、そこで知り合った女性と仲良くなり、朝、目が覚めるととあるホテルの一室にいる。ベッドの白いシーツがやけにまぶしく、窓からの光ですでに朝なのだと認識することができる。ベッドで身を起こすと、見慣れない女性が隣で寝ているが、酒のせいか記憶が曖昧で思い出せない。
とりあえずシャワーを浴び、白いガウンを着て窓から外を眺める。シャワーを浴びる前に頼んでいたモーニングコーヒーが部屋に届けられ、また窓の外を眺めながらコーヒーを飲む。すると、寝ていた女性が目を覚まし、彼の隣でモーニングコーヒーを飲む。2人は外の風景を何も考えずに眺める。
【パターン2】
彼は友達との約束があるので飲み会を去ろうとするが、一人の女性がそれをやめさせようとする。彼は困ってしまうが、女性は「お願い、一人にしないで」と彼に迫る。彼は友達に電話しようとするが、彼女はそれすらやめさせようと、執拗に彼に絡んでくる。仕方なく、しばらく酒を飲むが、次第に酔いが回り、気がつくとやっぱりホテルの一室にいる。(ここからはパターン1とほぼ同じ)
2人はモーニングコーヒーを飲みながら、窓の外をじっと眺める。
この物語の重要なポイント(教訓といってもいいかもしれない)は、モーニングコーヒーなのだ。「え?なんでコーヒーなの?」と思うかもしれないが、これには理由が隠されている。
この2パターンの妄想をした彼女は、コーヒーが飲めないのだ。
やれやれ、「そんなこと前提条件に書いてないからわからない」と誰もが思うのだろうが、「コーヒーが飲めない」と先に書いてしまうと、この物語はぼろぼろにくずれてしまうので許してほしい。
彼女はコーヒーが飲めないのに、妄想に登場する女性はコーヒーを飲んでいる。すなわち、自分にできないことを、妄想の中でされるというのは、彼女にとって極めて侮辱的な行為なのだ。
なるほど、この物語にはそういった女性の強いジェラシーが含まれており、その妄想をした本人は無意識のうちにジェラシーを含める2パターンもの物語を作り出している。
2パターンに共通するキーワードとして「男女」「ホテル」「コーヒー」といろいろあるが、重要なのは「コーヒー」なのだ。僕は女性の嫉妬深さが「コーヒー」に表れているような気がするので、妄想の2人が飲んだコーヒーはきっとブラックなのだろうと勝手に妄想した。