アビエイター

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アビエイターThe Aviator – アビエイター マーティン・スコセッシ監督作品
伝説の大富豪ハワード・ヒューズ(レオナルド・ディカプリオ)。遺産を受け継いだ彼は、最高の映画を!と夢を膨らまし、当時とんでもない手法を用い、総制作費420万ドル、3年以上の歳月をかけて「地獄の天使(Hell’s Angels)」を完成させる。この映画によって初期ハリウッドで名声を得たハワード。しかし、彼は世界最速の飛行機の製造、飛行機会社の買収など、空へのあくなき挑戦を行い、アビエイター(飛行士)として、世界の頂点を目指すのだった。
すべての栄光を手に入れたアビエイター。彼はその栄光の向こうに、何を見つけたのだろうか。。。
いわゆる「伝記物」だ。主人公ハワード・ヒューズは日本で言えば石原裕次郎というところだろうか。僕は裕次郎さんをよく知らないので、アビエイターも理解できるのかな?とか思っていた。
CMでは「真実の愛」と語られていたが、スコセッシ監督は「愛」が強く出た映画ではなかった。キャサリン・ヘップバーンを演じたケイト・ブランシェットはくせのある笑い方で、癖のある演技。ケイト・ベッキンセール演じるエバ・ガードナーはとってもプリチー。なので、「愛」は少なくとも見ていてとてもよかった。
なによりも、レオナルド・ディカプリオの演技は敬意を覚えるぐらいすごかった。賞がどうこういうのはあまり好きではないが、アカデミー賞をとっても恥ずかしくない、むしろふさわしいと思えるぐらい、最近見た映画の俳優の中で、ダントツと思えるぐらいの表現力だ。


映画は見る映画という印象より、後でいろいろと考えさせられる映画だった。
ハワード・ヒューズという人間をよく知らないこともあり、極度の潔癖症。ストレスが加わりそれが強迫神経症となっていく過程をレオナルド・ディカプリオが今まで最高(だと思う)の演技で迫ってくる。こういった知識がなかったので、「狂っていく天才」なのか?と勘違いをしてしまった。(途中で違うことに気がついた)
奇人・変人ということで有名なハワードは、後に病状が悪化し、20年以上も誰にも会わずに生活したらしい。亡くなったときには、薬などの影響で慎重が10センチも縮み、容貌も変わり果ててしまったので、FBIが指紋をとって確認したという。
途中給油なしでパリまで飛行機を飛ばすといった、天才的挑戦を行うハワードは、数々の妨害や失敗。政治的な陰謀を受けるが、最後まで空へ挑戦する。「アビエイター」という名前の映画であることの意味がとても大きいことを感じてしまった。
アビエイターであるハワードは何をつかんだのか?
僕が感じたのは、彼は何もつかんでいないように思う。彼はただ、世界一の飛行機を作りたくて、世界一の映画を作りたくて、世界一のお金持ちになりたくて、世界一空を愛した。
彼は、それら全部をつかもうと、必死になって手を伸ばしただけなのではないだろうか。
彼はただのアビエイターだった。
自分の未来を渇望する、世界一純粋なアビエイターの姿が、僕の心をとても強く打った。

コメント

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