半落ち

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半落ち半落ち – 横山秀夫

私が殺してといったら殺してくれますか?

梶聡一郎(寺尾聡)という男が最寄の警察署に自首し、「妻に殺してくれといわれ妻を3日前に殺した」と自供した。この嘱託殺人の取調べを担当する志木和正(柴田恭兵)の前で、梶は決して殺人から出頭までの2日間を語ろうとしなかった。元刑事である梶の殺人は、警察の信用にかかわる問題であり、警察は大きく揺れる。
事件は認めたが、空白を2日を語ろうとしない半落ち状態。警察内部の圧力によって、語られない2日間に、「死に場所を探した」という自供を当てはめ、捏造を推し進めようとするが、梶は自分からその圧力を受け入れる。
地方に飛ばされた新聞記者、売名行為をしようとする弁護士、左遷された検察官、アルツハイマーの父を持つ裁判官。梶の寡黙な姿勢から、事件は彼を取り巻く人間に波紋をよんでいく。

あなたには守りたいものがありますか?

梶の妻はアルツハイマー病だった。
アルツハイマー病とは脳の老化によって発生する脳の病気だという。脳の萎縮が進行し、痴呆の病状が表れれ、末期には体が弱り、さまざまな病気に感染し、死にいたることもある。自分が壊れていき、記憶と魂が失われるという恐ろしい病気だ。

私は彼女を殺してやることもできなかった。

愛する妻に頼まれたとはいえ殺した梶は、空白の2日間で生きることを選択する。命というものの重みを彼一人が背負っていくが、徐々に周りの人間が彼の重みを受け取り、ともに支えていこうとする様子が見て取れる映画だった。柴田恭兵がとてもかっこよかったし。
半落ち
この映画でひとつ学ぶことがあった。タバコをだれかにあげるときは、あげた人間が火をつけるのが礼儀らしい。そういわれてみれば、火を借りるときに誰もが火をつけてくれようとするな?。
あと、Life Cardの犬山課長が出ている気がするのが気になる。
愛する人に殺してくれといわれて殺せるだろうか?
映画の中で痴呆は魂が消えていく病気といわれているが、
魂が消えたら人間ではなくなるのだろうか。