エターナル・サンシャイン

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エターナル・サンシャイン

真の幸福は罪なき者に宿る。忘却は許すこと。太陽の光に導かれ、無垢な祈りは神に受け入れられる。 – アレクサンダー・ポープ

「エターナル・サンシャイン」
原題『Eternal Sunshine Of The Spotless Mind』 – 純粋な心の永遠の太陽
さえないジョエル(ジム・キャリー)は付き合っていたクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)に振られてしまう。落ち込むジョエルだが、友人宅で偶然「ある手紙」を見つけてしまう。そこには「クレメンタインはジョエルとの記憶を消した、もう彼女のことは忘れてください」と書かれていた。あっさりと記憶を消したことを知り、狼狽するジョエル。自分もクレメンタインの記憶を消すことを決意するが。。。
昔、自分のことを「ひめ」と呼べといってきた女性と付き合ったことがある。その頃の僕は、ビリヤードに夢中で、本気でプロになろうか考えていた。別れるとき彼女は「私は一番じゃなきゃ嫌だ」と言った。それ以来、ビリヤードは大好きだが、一番嫌いなものになった。


誰もが皆、恋愛の終わりとともに記憶を消したいと願ったことがあるだろう。エターナル・サンシャインでは記憶が消えていく精神の様子を、とてもうまく映像に表現している映画だった。マルコビッチの穴の天才脚本家(らしい)チャーリー・カウフマンンが書く「精神の世界」は、ミシェル・ゴンドリー監督の力を得て、見ている僕の感覚にとてもしみこんでいくような映像であり、見ているだけで映画のジョエルと、現実の自分との境界が見えなくなるような錯覚を感じることができる。
また、アカデミー賞脚色賞を取っただけあって、よく作られた映画でもある。(ただ、イライジャ・ウッドが出てきた瞬間、すべてわかってしまった)
ジム・キャリー演じるおとなしいジョエルにはとても親密感が持て、ケイト・ウィンスレット演じる活発なクレメンタインには、はじけていながらも微妙な女性の表情が出ていた。ジム・キャリーがシリアスな映画をやったらすごいだろうな?と思って見たトゥルーマンショーとは違い、エターナル・サンシャインでは一味違う彼の人間味を感じる。
去年のロスト・イン・トランスレーションといい、このエターナル・サンシャインといい、微妙な心理を描くようになった映画がとても多くなったな?。
毎年毎年、いい映画は生まれてくるんだな?と思える映画だった。
「私は一番がいい」
そう言われたとき、僕は君とビリヤードでは比べることができないと言った。
多分、あれは嘘だ。
僕自身にもわからない嘘だったと思う。
僕の中で一番は君じゃなかったから、君はそれに気がつき、
僕の記憶になった。