情けなどではない

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(写真)観覧車より神戸の夜景。
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大阪、梅田。
社会人になる前にこの騒々しい街で毎日をすごした。
ナビオと阪急梅田駅の間、曽根崎前の大きな交差点、駅の入り口に一人のホームレスがいつもいた。
彼はかなり年をとったホームレスだった。
駅の柱の前に小さなござを敷き、彼はいつも横断歩道に向けて土下座をしていた。
低く下げた頭の前には、小さな箱がおかれており、物を乞う言葉が書かれている。
その前を通るのがとても嫌だった。
僕はその前を通るたびに小銭を握りしめていた。いつか彼の箱にそれを入れるためだ。
でもまだできずにいる。
東京に来てしまい、梅田を歩くことも年に数度になってしまった。
彼の前を通るたびにこう思っていた。
「この金は情けなんかじゃないぞ」
大きな交差点を通るたびに、いつも彼のことを思い出す。
そして、財布の中の小銭をいつも気にするんだ。