家出になってしまった

感想おまちしてます!

(写真)ガチャガチャ専門店 in 日本橋
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高校3年の時だったと思う。
高校には全然通わず、バイトに明けくれた日々を過ごしていた。
そのせいかクラスで浮いていた為、高校の友達はまったくいない。
町で「久しぶり!」と声をかけられても、「お前誰?」としか言えないのだ。
思い出の修学旅行。行っても楽しくないのはわかりきっている。
なので、行くふりをして一人旅をしようと思った。
バイトで稼いだ資金もある為、なんだか楽しみになってきた。
当日、いってきまーすと家を出た。
どこいこーかなーと思ったが、とりあえずじいちゃんちに行くことにした。
目的地は愛媛。初の一人旅の始まりである。


松山に着いたときには日も暮れかけていた。
今日はここで一泊だなと思い、ビジネスホテルを探した。
未成年は止めてもらえないだろうと思っていたが、簡単に泊まることができた。
荷物を置き、道後温泉に行こうと準備。松山といえば名湯「道後温泉」ですよねん。
おっそろしく狭いチンチン電車の駅で電車を待ち、夜の松山を駆け抜ける。
道後温泉は僕の中で「入り口が一番かっこいい温泉」だ。
>>参考 道後物語
早速服を脱ぎ、風呂場の入り口を探した。
すると扉には「ここは開けないでください」と書かれていた。
こっちは締め切りなんでこっちを開けろって事かなと思い、その扉の逆側を豪快に開けてみた。
そこは外の通りだった。
びっくりしてすぐに扉を閉めた。
僕の生まれたままの姿を、松山のみなさんに公開してしまったことに気が付いた。
どこでもドアでしずかちゃんの風呂場に行ってしまう逆パターンである。
「うお!」と声を上げると、隣にいた外国人の方が、
「ソコチガウヨ!」と教えてくれた。
日本人失格だ。。。
朝、じいちゃんちに向かった。
やっと到着して、チャイムを鳴らしても誰も出ない。
昼寝中かなと思い、扉を開けて「おじーちゃん、おばーちゃん」と叫ぶと、
おばあちゃんが血相変えてやってきてこういった。
「勝手に入らないでください!警察呼びますよ!」
あんたの孫でんがな。。。
オレだよオレと自分を説明した。オレオレ詐欺の生タイプだね。
ようやく理解してくれ、暖かく?僕を迎えてくれた。
どうやら宗教の勧誘がひどいらしく、その人と孫を間違えたらしい。
じいちゃんちで聞いたのだが、僕の家では大騒ぎになっているらしい。
僕が家出をしたことになっていたそうだ。
当時、RPGツクールでRPGを作ろうと奮闘しており、メモにいろんなセリフや物語を書いていた。
「ここで死ぬのか・・・」など書いていた為、それを遺書と思ったらしい。
電話をかけると、ものすごくやさしかった。
「しばらくゆっくりしておいで」とか気を使われた。
まだ、イジメとか不登校とかが、まだ話題になっていなかった時だったが、
子供の考えていることって親にはなかなかわからんよなとそんとき思った。
クラスでなめた奴に「こんなやつほっとけよ」と言われて、
「誰がこんなやつじゃボケ!」と言った事を思い出した。
なめた奴も多かったが、なめられる人間も多くなっていた。
あの頃ぐらいからかな、声を出さずに自分の中に閉じこもる人間が増えてきたのは。
人の顔色うかがって生きている奴が多くなってきたのは。
なんてことを考えてしまった思い出話である。