コインロッカー・ベイビーズ

感想おまちしてます!

daipresents2004-06-20
(写真)本日も暑いぜい!

世の中には、役割を担う人間がたくさんいるが、
必要な人間などいない。

必要とされなくなり、捨てられたキクとハシ。

この世の中の全ての人間が、
コインロッカー・ベイビーなのかもしれない。

「街を廃墟にしてやる」
彼らの見つけた音。
そして生まれる。
村上龍の小説はなぜか痛々しい。
恐ろしいほど頭に浮かぶ色。
過激な描写。
同じ作者の作品を、僕が読むのもめずらしいことだ。
ダチュラ。
神。
13本のビル。
破壊する為に人間は何かを作る。
意味のないものをたくさんつくり、破壊する。
大きな何かにおびえながら。
感情が何かにかき消されるように、
2人の主人公もその何かに怯え、乗り越えようとする。
彼らの見たものは、聞いたものは、信じたものは多分あっていて、
僕らが感じ取り、持っているものとおんなじだ。
少し古い小説でありながら、なぜか現実感があるのがよかった。
2人のコインロッカー・ベイビーは、それぞれの道を進み、
それぞれの答えを見つけようとする。
2人は同じ始まりをしっていながら、
まったく頼らずにそれぞれ生きる。
「限りなく透明に近いブルー」でもあったように、
現実にある不安を印象的にあらわしていた。
街は止まりはしない。
ただ、待っていればいいんだ。
コインロッカー・ベイビーズ(上)- 村上龍
ISBN:4061831585
コインロッカー・ベイビーズ(下)- 村上龍
ISBN:4061831593
コインロッカー・ベイビーズ (上) コインロッカー・ベイビーズ (下)