鉄コン筋クリートと私

感想おまちしてます!

daipresents2004-05-19
「心配するな、シロ。俺たちは誰にも壊されたりしないよ。みんなポンコツばかりさ。」
自己防衛。
その為に僕はいろんなことをしてきた。
すべては自分が生きるため。そう割り切って。
クロの心はカチンカチンにかたまり、傷がつかないほど
固まっている。
これもまた、この街で呼吸する上で必要なのかもしれない。
「人の事いっぱい傷つけたり、嘘ついたりしたときね。シロ、神様にいっぱい謝んのね。ごめんなさい。ごめんなさい。もうしません。もうしません。シロ、いっぱい謝んだけど、きっとダメだな。だって、もっといっぱい傷つけたり嘘ついてるしな。」
僕の心の中には、クロの持つ部分しかないと思ってた。
しかし、シロの部分も持っていると思うようになってきた。
そう教えてもらった。
「夜って悲しい気持ちなのね。きっとあれだな、死んじゃうこととか考えちゃうからだなっ。死んじゃう事いっぱい考えちゃうから、悲しい気持ちなんだなっ。」
夜が嫌い?
どうなんだろう。
夜型の人間である僕には、夜の静けさがとてもあう。
だれもいない、なにもうごかない。
みんな黙ってる。
夜になると、暗いことばかり考えてしまう。
寝て起きると、たいしたことないのに、夜だとなぜか。
そんな夜が僕にはぴったりなのかもしれない。
夜だと空につぶされそうになる心配もない。
鉄コン筋クリート – 松本大洋
ISBN:4091847315
鉄コン筋クリート (1)