これもすべて同じ一日

感想おまちしてます!

daipresents2004-05-14
(写真)窓の外では月が昇ろうとしていた。
「さよなら。」
この言葉はとても寂しいものだと思ってた。
「ばいばい。」
この言葉はとても寂しいものだと思ってた。
「また明日。」
この言葉が一番寂しい。
明日逢えなくても、この言葉を言う。
これは未来を見ていると思っていた。
未来を見ることは、未来を選択しているということ。
未来への答えを、自分は知っているということ。
僕はおとぎ話の主人公。
もちろん君も。
僕たちは作者じゃない。
だから、未来なんてわからない。決めることなんてできるはずない。
だから、この一瞬を大切にしてる。
織姫と彦星なんてまだいいほうだ。
宇宙にとって1年と言う時間は一瞬で、かならずくるといっていい。
手を離すときの寂しさは、
「また明日」と言えない寂しさと一緒。
だから、この一瞬にすべてを出している。
銀色夏生さんの本を読んだ。
「神様なんて関係ない」
主人公である自分が、未来を決めることのできるってことは、
目に映るリアルな現実と、頭の中の空想と、
だれの物でもない自分の意思をつなぎとめるには十分すぎる。
誰もが寂しさをごまかしながら、手を伸ばす。
これもすべて同じ一日。
これもすべて同じ一日 銀色夏生 角川文庫
ISBN:4041673011