息子のまなざし

感想おまちしてます!

daipresents2004-03-10
原題「Le Files」
僕は「はじまり」を知ると、どうしても「さいご」が知りたくなる性格だ。
しかし、映画の中では最後にはっきりするもの、しないものなど様々。
最近見るものに感じるのは、ストーリーがはっきりしていること。
映画の予告編では、「○○が??になって。。。どうなるんでしょうか!」
みたいに、「はじまり」を伝え、どうなるかはお楽しみ!という。
中には、「どうなるかわからない」ものもあるが、ストーリーには
バランスがあってこそだと思うので、バランスよく仕上げればOKだと思う。
昔から感じていたことなのだが、映画の中には、1から始まり、100で終わると
すれば、30ぐらいから70ぐらいまでをストーリーにしたものがある。
「その後どうなってん!」と僕はもどかしく思うが、エンドロールの時間に
その後「シータとパズは結婚したんだろう」と勝手に色々な想像をし、
心が温かくなったりする。
こういう映画ってどうなんだろうな?と常々考えていたりした。
「息子のまなざし」は何の前知識もなく、
ただオフィシャルサイトを見たときに
少年のまなざしがとても印象的だった。
久々の映画だったので緊張したが、やはり映画館はいい。
一緒に見に行った友人がいった「家の電気を消すみたい」に電気が消える
のもよかった。
音楽がなかった。けたたましい雑音が始まり、ストーリーも突然始まる。
突然始まるというより、日常の一部分を切り取ったような感覚だ。
余計な前知識や、状況説明もない。ナレーションもない。
主人公と同じ目線で映像は動き、主人公を追う。
何を考えているかわからない状態が続く。
ただ一言で物語が動く。
様々な感情が自分の中でも動く。それはやがて消え、
次第に映像に取り込まれ、自分と映画との境界がなくなる。
たくさんのものを次第に感じる。
自分だったら。。。といった感覚もなくなり、ただ映像を見つめる。
そこにあったものは映画を見つめる自分ではなく、
映画の主人公になりきる自分でもない。
ただ物語がそこにある。
テロップが当たり前になってきた今日この頃。
言葉や人種などに見られる様々な壁。
この映画には一切なかった。
それでも何かが伝わる気がした。
エンドロールに与えられる時間。
人それぞれ違うかもしれないが、これほどこのわずかな時間が
まったく違うものに感じることができた。
はてなダイアリー – Lucy への伝言